地下水モニタリング。観測井戸設置、井戸洗浄をご存知ですか? | 土壌汚染調査の株式会社ジオリゾーム

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2022年

地下水モニタリングにおける観測井戸設置


皆さんこんにちは。

今回は観測井戸設置についてお話させていただきます。
観測井戸の設置にはどのような決まりがあるのでしょうか。

【地下水の水質を監視しながら土地の形質の変更を行う場合の監視方法】

(1) 測定位置:土地の形質の変更を行う範囲の周縁
(2) 測定地点
 ①地下水流向が明らかな場合は、地下水流向下流側
 ②地下水流向が不明な場合は、四方位
 ③区域外からの汚染の流入のおそれがある場合は、地下水流向上流側及び下流側
(3) 地点密度:観測井(水質)の間隔は、目安として30m以内
(4) 測定頻度:形質の変更前、形質の変更中(少なくとも1ヶ月ごと)
(5) 測定物質:区域指定を受けた特定有害物質、措置に伴い生成されるおそれがある特定有害物質
(6) 測定方法:平成31 年環境省告示第11 号

(環境省HP報道発表資料、土壌汚染対策ガイドライン
土壌汚染対策法に基づく調査及び措置に関するガイドライン(改訂第3版)
-Appendix13_5- より一部抜粋)

ガイドラインを見てみるといろいろな決まりがありますね。

施工方法を見てみると、土壌溶出量基準に適合しない汚染状態にある要措置区域等内の帯水層に接する場合における土地の形質の変更の施工方法の代表的なケース(最も浅い帯水層の中で土地の形質の変更を行う場合)にもいくつかパターンがあります。

男性

・土地の形質の変更の場所を囲むように遮水壁(鋼矢板、ケーシング等)を設置することにより、内部の地下水と外部の地下水を遮断した後、揚水により土地の形質の変更の範囲より1m以上深い位置まで地下水位を低下させた(又は内部の地下水をすべて揚水した)上で土地の形質の変更をする場合

・土地の形質の変更の場所を囲むように遮水壁を設置することにより、内部の地下水と外部の地下水を遮断した後に、形質の変更をする場合(地下水の揚水を行うこと無く施工できる場合土地の形質の変更の場所が帯水層に接する程度までである場合)に限定)

・土地の形質の変更の場所の地下水位を管理しつつ、地下水の水質の監視を行いながら、土地の形質の変更を行う場合(第一種特定有害物質による汚染状態が第二溶出量基準に適合しない場合は適用対象外

(環境省HP報道発表資料、土壌汚染対策ガイドライン
土壌汚染対策法に基づく調査及び措置に関するガイドライン(改訂第3版)
-Appendix12_3-~-Appendix12_7- より一部抜粋)

ケースによって選べる施工方法が限定されるんですね。
今回はどのケースに該当するのか、どういった施工を行うのか、土壌汚染調査について知りたい。
そんなお悩みはジオリゾームへお気軽にご相談ください。

森上

地下水モニタリング。観測井戸設置、井戸洗浄をご存じですか?(2018/6/23)

ジオリゾームは土壌汚染調査だけをしているわけではありません、場合によって、地下水モニタリングもしています。
地下水モニタリングには観察井戸設置と井戸洗浄の作業があります。それはどのような作業か、皆さんご存知ですか?

観測井戸設置は言葉通り、観測井戸を設置することですが、ただ地中に井戸を作るだけではありません。井戸を作った後に井戸洗浄の作業もあります。

<関連>土壌汚染調査の流れ:井戸施工・モニタリング

どうして井戸洗浄をするのでしょうか。

土壌の中には細かい砂や、礫等が混ざっておりますので、設置された後の観測井戸の中に溜まります。

その為、観測井戸を設置したら、井戸洗浄を行う必要が出てきます。普通は井戸の中にある地下水の3~5倍量をくみ上げると、井戸洗浄は終わります。

例えば、半径は約2.5㎝の井戸の場合、地表面下3mの深度で、地下水が出てくると、井戸に約13.3Lの地下水が存在することになります。3倍の量なら、39.3Lの水を汲み上げる必要があります。

水の取り方は水中ポンプや、ぺリスタルティックポンプ、またエアリフト法で水を汲み上げます。場合によって、人力で採水管(ベーラー)を使っての洗浄作業もあります。

私の経験では、1時間半か2時間ぐらいで120Lの地下水が取れます。3倍の量の地下水を汲み上げ、井戸洗浄を終了後、モニタリング採水作業に移ります。

土壌汚染調査の際に、気になることがありましたら、どんな些細なことでも構いません。
是非ジオリゾームにご相談ください。

森上

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土壌汚染調査の流れ:井戸施工・モニタリング
土壌汚染調査の費用について

地下水どうする!?地下室で行う土壌汚染ボーリング調査の方法とは?(2018/1/6)

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

今回は、

「地下水位よりも低い位置に地下室がある場合の土壌汚染調査方法」

というマニアックな話をしたいと思います。

我々も数多く調査をしていると中には病院等のように、地下がある建物の調査をすることがあります。
通常建物内の調査はコアカッターと呼ばれるもので土間に円形の穴をあけて、その穴から土壌を採取します。

しかし、地下に部屋がある場合ある問題が出てきます。

それは地下水です。

地下水というとイメージとしてかなり深い所にあると思っている方も多いですが、以外にも1mや2mなどの浅い位置に存在する場合も良く見受けられます。

このような場合は地下室よりも地下水位が高く、コアカッターで地下室の土間に穴をあけるとその穴からどんどん水が入ってくることになってしまいます。

では、どうすればいいのでしょうか。

その場合は地下室の土間の途中まで大き目の穴をあけます。そこに口径の大きい塩ビ管等をいれエポキシ樹脂で固めます。そして上の階からその塩ビ管の中を通して残りの土間を取り除き、土壌を採取するのです。

塩ビ管の長さが地下水位より高いところまであれば地下水があふれ出ることはありません。

ジオリゾームでは4000件をこえる調査実績から多くのノウハウを持っており、調査を行うことが困難かと思われるような場合でも、様々な提案が可能です。

土壌汚染調査をしてみたいけどできるのかな?っと思われたら是非ジオリゾームまでお問合せ下さい!

佐伯

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土壌汚染調査の流れ:井戸施工・モニタリング
土壌汚染調査の費用について

ボーリング調査を行う際に、地下水調査も同時に行う理由~地下水汚染にまつわるエトセトラ~(2017/6/2)

みなさん、こんにちは!
今日はボーリング調査のお話です。

土壌汚染調査の際に、表層部分で汚染があると判明した場合には、ボーリング調査を行います。

一般的には10mまでの土壌を採取し、その範囲内に地下水があれば、地下水も採取し、汚染されていないか調査を行います。地下水を調査する際には、井戸を設置したり、地下水サンプラーを打設し、地下水を採取する場合もあります。それでは、なぜ、土壌汚染調査なのに地下水を調査するのでしょうか。

土壌汚染対策法では、26項目の土壌汚染物質(有害物質)を定めています。
その土壌汚染物質には溶出量基準と含有量基準という基準を設けています。

溶出量基準とは、水に溶けやすい状態で存在している汚染物質の基準となります。
水に溶けやすい状態なので、雨水に溶けたり、排水管から漏えいした汚染物質は、広がってしまう状態にあります。土壌に吸着したり、地下水に達し、1km先まで運ばれることがあります。

そこで、土壌汚染調査では、地下水も汚染がないかを調査します。
では地下水が汚染されていると、どのような弊害が起るのでしょうか。それは井戸水などを生活用水として使用されている場合、汚染されている地下水を使用してしまう場合があるからです。想像するだけで怖いですね。
また、土壌汚染は人為的に対策しなければ、その場を動くことは少なく、とどまり続けます。しかし、地下水が汚染されると、汚染物質が流されてしまい、広がっていきます。

「重金属類」と呼ばれる第2種特定有害物質であれば最大で500m、「VOC」と呼ばれる第1種特定有害物質であれば、おおむね1km下流まで汚染が広がってしまうことがあります。

知らず知らずの内に、どこかから流れ着いた汚染によって、地下水が汚染されてしまっている事があります。

井戸を生活用水として使用していなければ、健康被害がすぐに起こることではありません。
しかし、汚染のおおもとを正さなければ、地下水汚染は垂れ流しの状態となってしまいます。

土壌汚染であれば、汚染範囲を絞り込み、掘削し、新しい綺麗な土を入れてしまえば、汚染を排除することができます。

それに対し地下水汚染は、井戸を設置し、薬剤を入れたり、汚染された地下水を常にくみ上げ続けることなどが必要となります。

土壌汚染とは異なり、汚染がどこからきているかもわからなく、浄化するのに何十年という時間がかかることもあります。

土壌汚染を防ぐことは、地下水の汚染を防ぐことになります。
未来の世代のために、綺麗な土壌をしっかりと残してあげたいものですね。

土壌汚染調査で気になること、地下水調査で気になることがありましたら、是非ジオリゾームにご相談ください。

経験豊富なスタッフが対応させていただきます。

森上

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土壌汚染調査の費用について

土壌浄化後の地下水採取の強い味方!(2016/5/12)

ベイラー

こんにちは!

今日はかなり暑く、夏が近づいてきたな~と思える天気でしたね!

真夏は外での作業はきついですが4月、5月は気温的に作業しやすい日が多く我々にとっては過ごしやすい季節です。

今回は地下水を採取する際に利用するベイラーを紹介したいと思います。

土壌汚染の浄化後に地下水のモニタリングを行うのですが、その際にベイラーという道具に紐を結び付けて地下水をくみ上げることがあります。

<関連>土壌汚染調査の流れ:井戸施工・モニタリング

地下水を採取する際にはパージといって井戸の中の水をある程度汲み上げて井戸の中の水を新しいものにするのですが、その際にベイラーの構造が役に立ちます。

まず、このベイラーは中が空洞になっていてその中に水が入るようになっており、2インチのベイラーの場合ちょうど1L汲み上げることができます。

それにより汲み上げる量が20Lであれば20回汲み上げれば井戸の中の水がパージが完了するということで非常にわかりやすいのです。

またベイラーの下部には内部には小さなボールが入っており、井戸の中にベイラーを降ろした際には水が入ってきて、汲み上げる際にはそれが弁の働きをして水が漏れないようになっています。

そして、ベイラーの上部は解放になっていて上からは水を外に出せるようになっています。
さらに、ベイラーの水が入る部分は透明で外から見えるようになっており、中の水の濁りなどがよくわかるようになっています。

道具の一つとっても調査で使われるものは非常によく考えられているなと関心します。

土壌汚染でわからないことがあればなんなりとジオリゾームにお問合せ下さい!

KS

土壌汚染調査で調べるのは土だけではありません(2016/4/1)

今回は地下水調査についてご説明させていただきたいと思います。

我々の調査内容の一つに地下水のモニタリングというものがあります。このモニタリング作業は汚染土壌から地下水へと染み込んだ物質が現在どのようになっているのかというのを見るために行います。

内容も区域によって変わってきます。もし観測する区域が要措置区域であった場合、地下水に汚染が生じていないか定期的に汚染が無くなるまで調べます。

もう一つ封じ込めでの採水もあります。こっちは形質変更時要届出区域の場合ですと汚染土を封じ込め、こちらは法における完了期間が決まっていますが、完了後も続けていく方が良いと言われています。

全行程の完了まで考えるとかなり長いですが工程内で分からないことがございましたら是非ジオリゾームへご相談ください。

ST

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土壌汚染調査の流れ:井戸施工・モニタリング
土壌汚染調査の費用について

【地下水汚染】井戸水が・・・ (2016/1/26)

昨年末(27年12月25日)、環境省の概況調査で、

井戸水の水質測定結果が取りまとめが発表されました。

なんと、H26年度の調査結果で環境基準超過井戸が6.2%を占める結果となりました。

項目別の環境基準超過率は、
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素(2.9%)が最も高く
次いで、砒素(2.5%)、ふっ素(0.9%)、
テトラクロロエチレン(0.3%)、
ほう素(0.3%)、鉛(0.3%)、
トリクロロエチレン(0.2%)、
塩化ビニルモノマー(0.1%)の順であったそうです。
【環境省データより】

調査している井戸も全く同じものではないそうなので相対的な比較は難しいかもしれませんが、参考程度にと思い共有しました。

土壌汚染や、地下水汚染でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

 


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