第1種特定有害物質の調査~クリーニングやメッキでの土壌ガス調査~


土壌汚染調査の調査項目の中には、第1種特定有害物質(揮発性塩素有機化合物)と呼ばれるものがあります。クリーニングの溶剤やメッキの脱脂工程の際に使用されるもので、パークレンやトリクロと呼ばれています。正式名称はテトラクロロエチレンとトリクロロエチレンです。まぁ他にもありますが、一番良く耳にするのはこの2つでしょうか。(第1種特定有害物質の種類はこちら

VOC

これらの物質は揮発性があり、少量ずつですが、空気中に溶けていく性質をもっています。この性質を利用して行うのが、土壌ガス調査です。テトラクロロエチレンやトリクロロエチレン等は土壌中に浸透していてもある程度空気中に揮発します。そこで、土壌中に1mまでの孔をあけ、その空間にたまったガスを吸引し、分析をすることで、テトラクロロエチレンなどの汚染物質が土壌ガス中に含まれていないかを調査します。

この土壌ガス調査は900m2当たり1箇所で採取することになります。有害物質を使用していた履歴があったり、保管や製造をしていた履歴があれば、100m2当たりで1箇所で採取しますが、おおよそ採取した地点を中心に900m2の土地に対して吸引する能力があると考えられます。

土壌ガス

しかしクリーニング店で900m2の土地があるか?と聞かれたら、なかなかないですよね。もし、土壌ガスを採取した地点から900m2以内にテトラクロロエチレンなどを使用している場所があれば、どうなるでしょうか。

調査した場所では使われていないテトラクロロエチレンが引っ張られてしまい。採取した土壌ガスに入ってしまいます。これは恐ろしいことです。これは調査をしていると起こり得ることですが、土壌ガス調査の際に、テトラクロロエチレンやトリクロロエチレンを検出したとしても、実際に土壌を採取し分析をしてみると、国に定められている基準を下回る結果が出てきます。

これは土壌ガスと土壌を分析した際の基準が違うというのが一つの大きな理由ですが、もう一つは先ほどお伝えしたように、調査対象地以外の場所から引っ張ってしまった汚染ということが考えれられます。

土壌汚染調査では土壌ガスが検出しただけで、”土壌汚染がある”ということに判断できない部分があります。実際に土を採取し、汚染が見つかれば、汚染されている土地と判断を下すことができます。実際に対象地から採取した土に基準を超える濃度の汚染物質が見つかれば、言い逃れ出来ませんからね。

売地

知らなかったで済まされないのが土壌汚染です。現在の問題だけでではなく、自宅として土地を買われる方、産業用として土地を買われる方、どちらも土壌汚染を調べることは非常に重要です。安心してその土地で暮らせる、安心して作業をしてもらえるそんなきれいな土地を購入していただければと思います。

土壌汚染のことでわからないこと、不明なことがありましたら、お気軽にジオリゾームまでご相談ください。

森上


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