日差しが日に日に増している今日この頃ですが、皆さん熱中症などは大丈夫でしょうか。こんな熱い日には汗をさっぱりと流したいところですね。
さて、今日は銭湯などの入浴施設での土壌汚染調査についてお話致します。銭湯なんかで土壌汚染が有り得るのか?というとことなのですが、源泉かけ流しや循環温泉などは関係ありません。あしからず・・・。温泉や銭湯等の施設で調査を行う際には、重油や薪の使用の有無などが関係してきます。
銭湯などでは古くは薪を使って加熱していたところもありますし、近年では基本的には重油を使用されているケースがほとんどかと思います。
重油を使用している場合には油臭油膜の調査を行い、油汚染の範囲を特定することとなります。重油を使用していたからと言って絶対に油汚染が有るわけではないので、ボイラー付近の土壌や重油の保管を行っていた場所の土を採取し、油の臭いや、油の膜が水に浮くかなどを検査して終了となるケースがほとんどですね。なかにはこぼしてしまったり漏洩事故が・・・という履歴があると、土を掘り上げた段階ですごい臭いがする場合もあります。
土が油で汚染されてしまうと、地下水への影響が懸念されます。もちろん温泉を引き上げるくらい深い場所まで到達することはありませんが、重油は水より密度が低く、浮いてしまいます。タンカーの重油漏れ事故などが起こると、海水に浮いているのと同じ現象が、地下水でも起こります。
重油が地下水まで到達してしまうと地下水の流れによって対処ができないところまで広がってしまいます。下流側に地下水を生活用水として使用している地域があれば油まみれになってしまいますし、健康被害になりえる可能性がありますね。
次に薪を使用していた場合ですが、薪自体に土壌汚染の可能性があるわけではありません。基本的には伐採した生木を乾燥させたものを使用しているケースが多いように思います。薪自体は土壌汚染となる物質含んでおりませんが、問題になるのは燃えカスや灰です。
この中にはダイオキシンなどが含まれている場合があります。小学生の頃、掃除で出たごみや古い教科書などは学校の焼却場で処分をしていました。その時に問題となったのがダイオキシンです。ダイオキシンは焼却灰などと同じように広がってしまうので、煙突周辺や焼却灰を廃棄していた場所などで調査を行うこととなります。そして土壌汚染調査とは違い、表層から5cmの土壌を採取して、ダイオキシンの濃度が基準を満たしているかを調査します。
ジオリゾームではお客様の目的に応じた調査を提案させていただきます。
土壌汚染のことで気になることは、どんなことでも構いません。
是非ジオリゾームにご相談下さい。
森上