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じおじお 10月号

使用履歴がなかったが、汚染物質は検出された?

いつも「じおじお」をご愛読頂き、誠にありがとうございます!今回は三重県のニュースをご紹介します。
平成29年9月1日、有限会社みずほグループの所有地において、鉛及びその化合物並びに六価クロム化合物による土壌汚染が発見された。

鉛及びその化合物について、全調査区域約3,800m2のうち、3地点(10mメッシュ)で基準超過。土壌含有量の最大値は4,600mg/kg(基準値150mg/kgの30.7倍)である。六価クロム化合物について、全調査区域約3,800m2のうち、2地点(10mメッシュ)で基準超過。土壌溶出量の最大値は1.0mg/L(基準値0.05mg/Lの20倍)である。
当該土地は現在更地で、鉛及びその化合物並びに六価クロム化合物の使用履歴はなく、今回発見された汚染の原因は不明です。今後、汚染土壌は土地所有者によりすみやかに掘削除去され、清浄な土壌と入れ替えられる予定です。掘削除去作業は平成29年9月4日(月)~平成29年9月8日(金)の5日間が予定されています。(参考http://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/m0005900006.htm))
この案件で鉛及びその化合物並びに六価クロム化合物の使用履歴は無いですが、基準値よりかなり上回る量が検出された理由として可能性が高いのは盛土です。鉛の含有量が基準値の30.7倍ということから、人為的に汚染された土が持ち込まれた可能性が高いと思われます。なお、鉛は自然由来の汚染もありますが、含有量が140mg/kgを超えた場合には人為的原因による可能性が高いと判断するようになっています。
  土壌汚染について何かご不明な所があれば、どうぞ、お気軽にジオリゾームへ!

◎土壌汚染調査に関するお問い合わせは
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じおじお 9月号

陶磁器工場跡地から鉛検出!~ゆう薬と鉛~

いつも「じおじお」をご愛読頂き、誠にありがとうございます。今回は鉛汚染についてお話しいたします。
瀬戸市南山口町の陶磁器工場跡地から、土壌汚染対策法に基づく基準値の最大で113倍の鉛を検出したと発表されました。県によると、この土地は陶磁器製造のゴトーが陶磁器の置物などを製造していた。建屋は残っているがすでに稼働しておらず、同社が自主的に敷地内469カ所の土壌調査を行った結果、46地点から基準値を超える鉛が検出された。鉛の土壌含有量は最大で基準値の113倍、土壌溶出量は100倍に上った。ほかに基準値2.9倍のヒ素や同1.8倍のフッ素も検出された。地下水への汚染はなかった。同社は1962年から2008年ごろまで鉛などを含んだゆう薬を使っていた。汚染が判明した場所を立ち入り禁止にし、土壌を除去するという。 
(参考: http://mainichi.jp/articles/20160817/ddl/k23/040/116000c)
土壌汚染対策法により、鉛及びその化合物は第二種特定有害物質に該当します。鉛は合金、はんだ、活字、水道管、鉛ガラス、殺虫剤、染料、ゴム加硫、電池、塩化ビニル安定剤、防錆ペイント、顔料等様々なところで使われていました。ニュースでは、陶磁器工場の鉛汚染の原因とありました。その原因として鉛を含むゆう薬が40年以上使われていたことがあげられます。鉛を使う理由は、酸化物の鉛を加えることによるゆう薬の安定化です。鉛釉は古代メソポタミアで早くから使われ,ローマ時代を経て近代ヨーロッパ陶器にまで受継がれました。中国では漢代から使われています。日本へは8世記に伝来しました。
弊社も2014年に陶磁器工場跡地の土壌汚染調査をした実績がありますので、陶磁器工場跡地に関する土壌汚染や他のご不明な点等がございましたら、いつでもジオリゾームにお問い合わせください!
(参考:https://www.nmij.jp/~collab/bb_kai/NEN-KAI/H24/utsugi_4.pdf、
https://kotobank.jp/word/%E9%89%9B%E9%87%89-108471)

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じおじお 8月号

ラブ・キャナル事件とスーパーファンド法

いつも「じおじお」をご愛読頂き、誠にありがとうございます。今回はアメリカで最も有名な公害事件であるラブ・キャナル事件とスーパーファンド法をご紹介いたします。
1980年にアメリカの「環境資源に対する包括的な補償と義務に関する法(Comprehensive Environmental Response, Compensation, and Liability Act (CERCLA) 」は制定されました。この法律によって、連邦政府は16億ドルの信託基金(スーパーファンド)を設けました。そのため、CERCLAはスーパーファンド法とも呼ばれました。この法律は汚染者の特定が難しい場合でも、浄化を進めるために以下の3つのことを厳しく実行しています。

①過失の有無によらず当事者の責任を追及すること
②現在の所有者だけではなく、事業に資金を提供した金融機関や投棄物の所有者に連帯責任を問うこと
③現時点の法律に基づき、過去の行為に関しても、責任を遡及することこの厳しい法律の原点はラブ・キャナル事件にあります。ラブ・キャナルは19世紀末から施工を始めた運河でした。当初はこの運河完成後、エリー湖とオンタリオ湖を繋ぐことによる輸送や、段差を活用した水力発電所により土地の価格を高騰させる計画でした。しかし度重なる金融危機の影響で施工は中止されました。1940年代から、化学会社Hooker Chemicalはラブ・キャナル建設を廃止した土地に化学廃棄物を埋立てました。その10年後、デベロッパーはこの事実を認知した上で、ただ同然の価格でこの土地を買い、学校、病院、住宅地を開発しました。開発地の住民達は1970年代に多くの健康被害等に悩まされました。地元のマスコミと住民達の努力で、この問題はアメリカ全土に知られ、対策が取られました。同時に法律も制定し、施行しました。
参考:http://oisr-org.ws.hosei.ac.jp/images/oz/contents/699_08.pdf
http://www.nri.com/jp/opinion/chitekishisan/1999/pdf/cs19991008.pdf

 

当時は環境リスクマネジメントも廃棄物に関する法律も無く、化学会社とデベロッパーは法律違反ではありませんでした。その後のスーパーファンド法の制定によって、責任を遡及されることになりました。どの国においても同様の事象が起こる可能性があることを注意しなければいけませんね。土壌汚染のことでご不明な点等ございましたら、いつでも、ジオリゾームにお問い合わせください!!

 

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じおじお 7月号

中国の土壌汚染事情

いつも「じおじお」をお読み頂き、誠にありがとうございます。今回は、懸念される中国の土壌汚染事情をご紹介いたします。
この数十年、中国経済は急成長で注目されていますが、経済成長と共に環境汚染も進んでいます。その中でも土壌汚染は汚染の有無がわかりにくく対応が遅れています。2014年の環境保護省からの報告によると、16.1%の国土から土壌汚染が検出され、農地の19.4%で土壌汚染があるそうです。
中国には土壌汚染に対する法律はまだありません。「汚染場地土壌修復技術導則」等のガイドラインと、2016年5月31日に「土壌汚染防治行動計画」という行政命令の実施がありました。現在は「中華人民共和国土壌防治法」という草案が検討段階に入っています。(※簡体字は日本の漢字へ修正しています。)

悪化する土壌汚染問題に対し、中国政府は真剣に取り組む必要があります。汚染が深刻な農地の浄化費用は総額1兆元(約16兆5600億円)に上る可能性があり、長期的な対策も必要です。環境保護省土壌環境局の責任者は、2016年から2017年上半期までの全土を対象とした土壌整備予算としてすでに146億元(約2418億円)を配分したと説明しました。
人々の健康と環境を守るためには、多くの時間、資金、技術、関心が必要です。
土壌汚染のことで、お困りごと、ご不明な点等ございましたら、いつでも、ジオリゾームにお問い合わせください!専門家がお答えします!

出典:http://www.xinhuanet.com/jrgz/20170622a/
http://www.zhb.gov.cn/home/jrtt_1/201605/t20160531_352669.shtml
https://jp.reuters.com/article/china-environment-soil-idJPL3N1JK1H5
http://www.sic.gov.cn/News/455/6989.htm

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じおじお 6月号

土壌汚染の指定基準の設定の考え方について~健康リスクについて考える~

いつも「じおじお」をご購読頂き、誠にありがとうございます。今月は鉛(Pb)についてご紹介します。
鉛中毒の原因と言えば、鉛を使用する工場、鉛を含む塗料からの暴露、鉛が付着している食料の摂取等があります。しかし、予想しなかったところからも鉛中毒の被害が起こるケースもあります。

2016年アメリカで発表された研究で、射撃練習場の表層土、心土、植物、表層水から、標準を上回る極めて高い鉛が検出されました。射撃練習場の利用者と従業員は鉛の環境に暴露されて、鉛の粉末が服にも付着しているので、家も汚染されて、周辺の動物も鉛を含む弾を摂取する可能性があります。射撃場での環境汚染を低減または防止するために、開発された非毒性の「グリーン弾」を採用しましたが、何十年も累積した鉛をキレイに浄化するには時間がかかります。
射撃場にある鉛はその場で活動している人間やその周りにいる野生動物に対して、常時存在するリスクであり、食物連鎖で累積されます。汚染された表層水やその水で育った魚を摂取すると、鉛中毒をひき起こします。さらに、影響を及ぼす範囲も表層水の流域によって広がります。
日本にも「射撃練習場に係る鉛汚染調査・対策ガイドライン」があり、一部の射撃場では、鉛弾が原因の土壌や水質の鉛汚染を懸念した調査・対策が自主的に行われています。しかし、それらの調査・対策については、統一された考え方や手法が存在していないため、調査する際には、調査実績の多い機関に依頼すれば、安心できますね!ご不明な点はいつでもご相談ください!
参考:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S026974911630450X

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じおじお 4月号

基準値超の土壌汚染 唐津赤十字病院跡地

いつも「じおじお」をご購読頂き、誠にありがとうございます。今月は佐賀県の唐津赤十字病院跡地から基準値を超過した土壌汚染が見つかったニュースについて触れたいと思います。

2唐津赤十字病院跡地(唐津市二タ子)の土壌から、基準値を超えるフッ素や水銀などの汚染物質が検出されていたことが30日、分かった。県環境課によると、汚染物質は基準値の1・3~1・7倍程度で、同時に行った地下水調査では環境基準を下回っており、「健康に影響する数字ではない」としている。跡地は唐津市が所有し、2万790平方メートルを唐津赤十字病院に貸与している。昨年8月に同病院が同市和多田に新築移転したことに伴い、土壌汚染対策法に基づいて11月から調査を始めた。

10メートル四方188区画に分け、50センチの深さから土を採取、分析している。調査が終わった163区画のうち、4区画で水銀、フッ素、シアン、鉛の4物質が検出された。水銀は基準値の1・4倍、2カ所で検出されたフッ素は最大で1・75倍、鉛は1・33倍、検出されないことが基準のシアンも最低基準の0・1ミリグラム検出された。試薬などで使われる成分が主で、病院側は「どういう経緯で蓄積したかは分からない。今後の対応は県の指導に従いたい」と説明した。
参考文献:佐賀新聞 http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/418034

病院側が「どういう経緯で、蓄積したのか分からない。」というように、土壌汚染は目に見えない状態で、蓄積、拡散されていきます。今回では試薬で使われる成分が土壌に蓄積したようですが、きちんと処理されていれば、本来は土壌汚染になることはありません。環境を守ることは我々の生活を守ることにつながります。しっかりと厳しい目をもって適正な処分をしていきましょう。

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じおじお 3月号

土壌汚染の指定基準の設定の考え方について~健康リスクについて考える~

いつも「じおじお」をご購読頂き、誠にありがとうございます。今月はニュースでも話題の豊洲や築地の土壌汚染の中で気になる健康リスクや安全性などについて、実際の所どのくらい深刻なの?という声も聞きますので基準値がどのように決められているのかをお伝えします!

土壌汚染の健康リスクに関しては大きく以下の2つの健康リスクに分けられます。
■地下水等経由による地下水に溶け出した地下水を引用するリスク
■直接特定有害物質が含まれている土壌を摂取することにより健康被害に陥るリスク

土壌溶出量基準(mg/L)や土壌含有量基準(mg/kg)と言えば聞き覚えのある方もおられるかもしれませんね。
物質によっても異なりますが、地下水等経由等の経由による摂取についてはTDI※1 (耐用1日摂取量)を10%が飲用によって摂取されると仮定し、一般的な成人が1日2Lの特定有害物質を含んだ地下水を引用し続けた場合に引き起こす可能性のある値で基準値を設定しております。
上記の様に特定有害物質が超過したからといってすぐに健康被害になるものではなく、コンクリート等による被覆や地下水の飲用をしなければリスクは回避できます。豊洲の汚染の話などもリスクを回避できる措置が取られる状態にし、無駄に掛かっている費用を削減できるように早急な対応が求められると感じます。
※1TDI…人が生涯にわたり摂取しても健康に対する有害な影響が洗われないと判断される1日あたりの摂取量。体重1kg当たりの量として表す。

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じおじお 2月号

豊洲有害物質予期せぬ高濃度 汚染72カ所に

今話題の豊洲市場です。最後の9回目のモニタリングで突然数値に変動があり、専門家会議に出席している専門家もどうしたらいいのかわからない状況のようです。9回目のモニタリング結果だけ数値が大幅に変わった原因について色々推察もされていますが、中には地下水管理システムを稼働したからという意見もあります。もし地下水管理システムが稼働したことで数値が高くなるのであれば、そのシステムは使えないことになってしまいます。まずは、9回分の検証と今後の再調査でわかってくることもあると思いますのでこれからも目が離せませんね。東京都の豊洲市場(江東区)の地下水から環境基準値を大幅に超える有害物質が検出されたことで、都は再調査を余儀なくされた。外部有識者の「専門家会議」は原因を特定できていない。市場業者への補償費も増大しており、小池百合子知事は移転の可否を巡り厳しい判断を迫られることになった。

「どう評価していいのか戸惑う」。14日開かれた専門家会議では、想定外の高い数値に委員から驚きの声が漏れた。
座長の平田健正・放送大和歌山学習センター所長は「明確な結論は出せない」として評価については明言せず、同会議が直接関わって、近く最初の再調査に着手すると表明した。豊洲市場では8回目の地下水モニタリングで初めて、青果棟がある5街区の3カ所で基準値を超える有害物質が検出された。今回の調査でも5街区では最高濃度のベンゼンとヒ素が確認されたが、「汚染範囲」は全街区の計72カ所に拡大。平田座長は8回目までの結果と比較し、「今までの傾向とあまりにも違っている」と首をかしげた。          引用…毎日新聞

今話題の豊洲市場です。最後の9回目のモニタリングで突然数値に変動があり、専門家会議に出席している専門家もどうしたらいいのかわからない状況のようです。9回目のモニタリング結果だけ数値が大幅に変わった原因について色々推察もされていますが、中には地下水管理システムを稼働したからという意見もあります。もし地下水管理システムが稼働したことで数値が高くなるのであれば、そのシステムは使えないことになってしまいます。まずは、9回分の検証と今後の再調査でわかってくることもあると思いますのでこれからも目が離せませんね。
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