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土壌汚染調査の株式会社ジオリゾーム

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つっちー

昔よく街でみかけた写真屋さんだけど、写真や現像にも土壌汚染は関係しているの?

たまき

写真の現像工場や印刷工場も、土壌汚染が見られるケースがあります。それらの工場では、廃液の処理方法が土壌汚染のキーポイントになります。

印刷工場や写真の現像工場、また塗装工場なども土壌汚染が発生する要因がある業種ですが、写真現像ではどんな汚染物質が使われていたのでしょうか?写真の現像での土壌汚染をみていきたいと思います。

印刷工場と写真屋さん

印刷工場や写真の現像工場なども時代とともに進化していき、またその過程で、当時処理に使われていた物質に特定有害物質が含まれることがあります。
これらは、水で薄めて外に放出・放流したり、その廃液が地面に浸透してしまうなど、その処理の仕方で土壌汚染が検出されるケースが見られます。

印刷工場

最近の印刷工場では、複写機、大きな工場では、輪転機などが使われており、土壌汚染の問題になるケースは少ないと思われますが、昔の印刷工場では、活版印刷といって、塗料をそのまま使う場合があり、余った塗料を適切に処分されていない場合は土壌汚染となるケースがあります。
また似たような業種の塗装工場等でも同じような有害物質が見つかるケースがあります。

街の写真屋、現像設備

写真の現像設備のある店舗・工場では、 カドミウム、シアン、鉛、ほう素、六価クロムなどの物質が現像液に含まれていた可能性があります。

こちらも印刷機など塗料が密閉されているような状態で使用されている場合だと問題ないのですが、昔ながらの現像液を使用されている場合には、有害物質が含まれているケースがあります。よくドラマなどで見るような暗所で現像している等のケースが該当します。現在ではあまり見かけませんが…。

ただ、カドミウム、シアン、鉛、ほう素、六価クロムなど、これら重金属類と言われる有害物質は分解されることがなく、消えることが無いので、過去に写真の現像等が行われていた土地は売買等の際には注意する必要があります。

たまき

では、写真の現像処理で、どんな場面でどんな物質が使われてきたんでしょうか?環境対策をされてきた歴史とあわせて解説します。

どんな場面でどんな物質が使われていた?

現像処理排液の公害問題がクローズアップしたのは、1970 年代初頭です。
1970 年代は、水質汚濁防止法(1971年施行)やそれに伴って厳しく改正された下水道法に抵触する現像所などの排液を、いかにしてクリアさせるかが課題でした。

それぞれの物質とその対策をまとめると次の通りです。

公害問題とその対策(1970 年代)

カドミウム

X 線フィルムや印刷製版用フィルムなどの硬調乳剤の製造にそれまで不可欠でした。
1970 年~感光材料から除去。土壌汚染物質ではありませんが、ハレーション防止層に一部使用されていたマンガンも除去されました。

シアン

代表的な現像処理液の「漂白液」に使用されていました。
1971~72 年に、漂白液は主に鉄(III)EDTA 漂白液・漂白定着液に代替されていきました。

ほう素

処理液に使用されていました。1972 年以後に、処理液から除去。

加えて、土壌汚染物質ではないですが、1972年以降亜鉛も処理液から除かれました。COD、BOD 負荷の大きかった発色現像液中のベンジルアルコールの低減とカラーネガ用からの除去が実現。1976年以降、人体に影響を及ぼすホルムアルデヒドのカラーペーパー処理からの除去も実現しています。

その他の現像関連の土壌汚染物質

六価クロム化合物

感光剤として重クロム酸塩類が使用されてきました。
しかし、人体への影響もあり、有機感光剤や感光性樹脂などに代替されていきました。

鉛及びその化合物

補力液として使われる場合がありました。 

現像処理の排液のその後・・・

さて、少し土壌汚染とは離れますが、現像処理はさらに環境を守る方向へと対策が進められていきました。

規制値クリア化処理と銀回収

昔、普及していた黒白写真の現像には銀がたくさん使われていました。その銀が多く含まれる廃液については、その大部分を銀回収業者が回収。中小規模の現像処理現場用に各種の銀回収装置も開発・市販されたそうです。

また、補充液の補充量や、処理液が再生・リサイクルされるようになって、廃液量自体がいちじるしく減少しました。さらに、1980年~1990年にかけては濃度規制だけでなく総量規制にも対応するために、地域まるごとの対策として、廃液の大部分が中間業者に回収され、処理されたのちに海洋投棄業者に引き渡されて指定海域で海洋投棄処分されるようになりました。

そして、産業廃棄物の海洋投棄処分を禁止するロンドン・ダンピング条約が発効されたことを受けて、大気汚染の生じない、かつ、ランニングコストの低い(=焼却するための燃料も低減できる)焼却技術の開発へと進められていったのです。

参考文献:日本写真学会誌資料

つっちー

写真の現像、廃液処理の歴史を感じますね。

土地売買の際など、少しでもひっかかることがあればお気軽に、ご質問ご相談を。

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