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土壌汚染調査の株式会社ジオリゾーム

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メッキ工場では、メッキ工程の内容によりますが、特定有害物質を複数取り扱っているケースが高いと言えます。また、取扱いがある場合で、工場を廃止する場合は、土壌汚染対策法 第3条に基づき義務調査となります。

メッキ工場で特定有害物質は使用されているの?

メッキとは、金属表面処理のことですが、地金属を腐食から守ったり、光沢を与えたりするために行われています。
メッキにも、たくさんの種類があり、その種類により特定有害物質がメッキ液に含まれていたり、いなかったり。また、メッキの種類ごとに使用される特定有害物質の種類も異なります。
さらに、メッキの前や後の工程で行われる脱脂作業においても、特定有害物質が使用されることもあります。工場により、使用の有無や種類は異なりますので、作業内容、メッキ液や脱脂溶剤の成分を良くご確認下さい。

対象となり得る特定有害物質は?

第一種特定有害物質では…

トリクロロエチレン、トリクロロエタン(フロンの代替として使われている)、ジクロロエチレンの3種類。
→よく使われている順としてジクロロエチレン>トリクロロエチレン>トリクロロエタンとなります。

第二種特定有害物質では…

シアン化合物、六価クロム、ほう素、ふっ素。
材料に含まれる不純物:鉛、六価クロム、カドミウム(材料を取り扱っている会社にききとりが必要ですが、過去に含まれていたとされています。)
添加物:セレン

現在は使われていないが、昔使われていた特定有害物質

カドミウム→真鍮にメッキする際に使用されていました。昭和40年以前で、現在はありません。

メッキ工場での調査は、自主調査?義務調査?

メッキ工場は、特定有害物質の取り扱いがある「特定施設」となっている場合がほとんどです。

「特定施設」の場合

特定施設」として役所に届け出がされていて、特定有害物質の取り扱いがある場合は、土壌汚染対策法第3条に基づく義務調査の必要があります。メッキ工場の廃業届を役所に提出すると、役所側で「特定施設」に該当するかが調べられ、土地所有者に調査命令が下されます。さらに、条例により調査が義務付けられる場合もあり、東京都条例の場合は事業者に調査命令が下されます。(詳しくは、各都道府県の条例をご覧ください。)

「特定施設」かどうか分からない場合

対象地が、「特定施設」かどうかは、事業主が把握しているはずですが、過去のことで忘れてしまっているケースも多々あります。 その場合は、管轄の役所の環境課など(土壌汚染調査について対応している課)へ問い合わせて確認することができます

義務調査になったが、調査の一時的免除とは?

義務調査は、 特定有害物質を使用する施設(特定施設)や特定有害物質の使用を辞める場合に、 役所から調査命令が下りますが、下記の条件に該当する場合は
『調査を今すぐに行わなくても良い』=『調査の一時的免除』となります。
一時的免除なので、条件に該当しなくなった場合は、調査命令が下ります

引き続き工場又は事業場の敷地として利用されること

  • 特定有害物質を使用していた工場の使用はやめたが、敷地としては、外部の人の立ち入りができない状態で使用を続ける場合
  • 外部の人が立ち入らない新たな工場・事業所の敷地を利用する場合

小規模な工場・事業場において、事業用の建築物と工場・事業場の設置者の居住用の建築物とが同一か又は近接して設置されており、かつ、当該事業用の建築物に当該設置者が居住し続ける場合

  • 事業用の建築物と、事業者の居住用の建築物が同一か、または近接して建っている。かつ、特定施設が廃止され、その居住用の建築物に引き続き事業者が居住する場合これらの条件に該当する場合は、役所に申請を行うことで、義務調査の命令が下ってもすぐに調査を行わなくても良い=『調査の一時的免除』 となります。
    一時的免除なので、条件に該当しなくなった場合は、義務調査を開始する必要があります。

※調査の一時的免除については、詳しく資料請求「土壌汚染リスクを見極める」に掲載していますのでそちらもご参考になさってください。

メッキの種類について

装飾クロムメッキ

装飾クロムめっきは、主としてニッケルめっきの保護膜として、また、クロムめっき皮膜の高度の光沢と特有の色調が活用されています。めっき浴としては、サージェント浴と呼ばれるクロム酸‐硫酸浴が古くより一般に使用されています。最近では各社の製剤が使用されています。これらの製剤の多くはケイフッ化物を含有した混合触媒浴を使用しています。

種類 成分

クロム酸-硫酸浴

サージェント浴

クロム酸
クロム酸/硫酸
硫酸

クロム酸-ケイフッ化ナトリウム-硫酸浴

林浴
小西浴
バレルメッキ

クロム酸
ケイフッ化ナトリウム
硫酸

テトラクロメート浴

Bomhauser浴

クロム酸
クロム酸/硫酸
水酸化ナトリウム
三価クロム

つまり、クロムメッキでは、六価クロムふっ素を含む物質を使っている可能性があります。

金メッキ

金めっきは貴金属装飾や電子部品まで幅広く使用されています。
金は化学的に非常に安定した金属です。シアン化合物を含む液を使用しています。

種類 主な組成
アルカリ浴 シアン化金カリウム
シアン化カリウム
中性浴 シアン化金カリウム
EDTA
リン酸
酸性浴 シアン化金カリウム
クエン酸
コバルト塩
ニッケル塩
ノーシアン浴 亜硫酸金
亜硫酸

今はシアン化合物以外のもので代替するようになってきてはいますが金メッキ、銀メッキはシアン化合物を使用している可能性が大きいです。

銀メッキ

銀めっきの大部分はアルカリ性シアン化銀めっき浴で、むしろ非シアン浴は例外です。シアン化銀カリウムKAg(CN)2を主原料とします。これは銀イオンの錯塩です。無色透明の結晶で水に良く溶けます。シアン化銀めっき浴はこの他に次の成分を含みます。

・遊離シアン化カリウムKCN又はシアン化ナトリウムNaCN
・炭酸カリウムK2CO3
・水酸化カリウムKOH
・光沢剤
・硬化剤
 →シアン化合物が使用されています。

ロジウムめっき

ロジウムめっき液の浴組成はロジウム化合物として、硫酸ロジウム、リン酸ロジウム。
遊離酸として、硫酸、リン酸、硫酸+リン酸。
合金金属として、白金、ルテニウム、セレン、鉛
応力減少剤として、スルファミン酸、有機系カルボン酸などあげられます。

めっき液としては強酸性領域となる為、有機汚染物等には非常に敏感で、取扱い上注意が必要です。

黒色クロムめっき

黒色クロムめっき皮膜中のクロム含有量は、約55〜80%でめっき浴の種類によって異なります。析出物は、金属クロムとクロム酸化物、水和物からなると考えられています。黒色を有するのは、普通、表面のごく薄い皮膜です。

亜鉛メッキ

代表的な防錆めっきとして広範囲な分野で活用されています。鉄の防食にきわめて効果的であることに加え、めっき浴及びクロメート処理の進歩によって外観性能も向上し、装飾的用途での評価も高まっています。

一般に亜鉛めっきは、めっきしたままの状態では比較的変色、腐食しやすいため、クロメート処理を施したものが利用されています。クロメート処理にはCr6+を使用する6価クロメートが広く利用されていましたが、近年、グリーン調達の普及に伴い、Cr6+を使用しない光沢、有色、黒色の3価クロメートが実用化されています。

種類 成分
塩化アンモニウム浴 塩化亜鉛
塩化アンモニウム
塩化カリウム浴 塩化亜鉛
塩化カリウム
ホウ素
ジンケート浴 酸化亜鉛
水酸化ナトリウム
シアン浴 酸化亜鉛
シアン化ナトリウム
水酸化ナトリウム

黒色ニッケルメッキ

金属イオンとしてニッケルと亜鉛を含有しているのが特徴です。
通常のニッケルめっきにおいて、亜鉛が不純物として浴に蓄積すると低電流部が黒色になるトラブルが発生しますが、黒色浴はこの現象を利用したものといえます。
浴に添加した亜鉛は皮膜に共析するので、厳密にはニッケル・亜鉛合金めっきです。
 →ホウ素を使用している可能性が大きいです。

種類 成分
ワット浴 硫酸ニッケル
塩化ニッケル
ホウ酸
添加剤
スルファミン酸浴 塩化ニッケル
ホウ酸
ウッド浴 塩化ニッケル
塩酸
黒色浴 硫酸ニッケル
硫酸ニッケルアンモニウム
硫酸亜鉛
チオシアン酸ナトリウム

メッキ工場で汚染の可能性がある物質と基準値

項目 主な使用方法 基準値 基準値
溶出量
(mg/L)
含有量
(mg/Kg)

テトラクロロエチレン
(別名パークロロエチレン)

容易に油を溶かすという性質があるため、金属洗浄(脱脂)のために使用される 0.01
トリクロロエチレン 0.03
カドミウム及びその
化合物
カドミウム鍍金 0.01 150
六価クロム化合物 六価クロム鍍金 0.05 250
シアン化合物 亜鉛鍍金、銅鍍金、金鍍金、銀鍍金 不検出 50
セレン及びその化合物 銀鍍金 0.01 150
鉛及びその化合物 亜鉛鍍金、鉛鍍金 0.01 150
ホウ素及びその化合物 無電解ニッケル鍍金 1 4000
フッ素及びその化合物 活性剤としての添加物 0.8 4000

上記は、メッキ作業により使用している可能性のある特定有害物質の例です。工場ごと、メッキの種類も異なりますので、使用している特定有害物質も案件ごとに異なります。

また、テトラクロロエチレンは土壌に浸透した場合、土壌中に生息する微生物に分解され、トリクロロエチレン、 シス-1,2-ジクロロエチレン、1,1-ジクロロエチレンへと分解、 トリクロロエチレンは シス-1,2-ジクロロエチレン、1,1-ジクロロエチレンへと分解されるため、土壌汚染調査を行う場合は、親物質とその分解生成物についても調査対象となります

メッキ業での排水基準

鍍金協会では下記の排水基準を提示しています。

メッキ工場での土壌汚染調査の方法

調査地点について

土壌汚染対策法では、基本的に、10m×10mの格子を一つの単位として調査します。
メッキ工場の場合は、特定有害物質を含むメッキ槽の付近、特定有害物質を含むメッキ液が入った一斗缶を保管していた付近、脱脂作業場があればその付近、配管、汚水処理場付近を調査地点とします

特定有害物質を含むメッキ液や脱脂溶剤をこぼしたりすることで、土壌汚染を引き起こすため、このような場所付近を調査地点とします。
また、配管や汚水処理槽が埋設されている場合は、配管や槽の底板がある深度の土壌を採取し、調査を行います

調査の方法

メッキ槽を地中の埋め込み式の場合

昭和40年代頃に多くみられた埋め込み式のメッキ槽ではメッキ槽の下を狙って調査を行います。

メッキ槽を地面から上げている場合

現在主流の地表から上げているメッキ槽の場合は、地表から下を下を狙って調査を行います。
*配管が地中にある場合は、配管下を狙って調査を行う必要があります。

工場ごと、設備の状況は様々ですので、案件ごとに調査地点は異なります。

メッキ工場での調査の流れ

メッキ工場で、テトラクロロエチレンもしくは、トリクロロエチレン六価クロムシアンを調査する場合の調査フローです。

対象地の広さや建物の状況により調査方法は様々ですので、詳しくはお気軽にご相談ください

調査費用について

下記のような対象地での調査費用の目安を挙げます。

  • 4箇所から土壌採取(1箇所は深度30cm程度の配管下より採取)し3物質を分析 、
    1箇所にて土壌ガス採取し、テトラクロロエチレンなどの土壌ガスを分析する場合は、 約33~40万円程度の費用になっております。 (大阪市内、東京都内及び近郊の場合)
  • テトラクロロエチレンなどの土壌ガスがあり、ボーリング調査を1本行う場合は、
    約70~80万円程度の費用になっております。 (大阪市内、東京都内及び近郊の場合)
  • 六価クロムによる汚染が確認され、5mのボーリング調査を1本行う場合は、
    約30~40万円程度の費用になっております。 (大阪市内、東京都内及び近郊の場合)

対象地の状況や、調査する物質の数などによって価格は変動致しますので、お気軽にご相談ください

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