H26年度 土壌汚染調査技術管理者試験 午前の部 問4 | 土壌汚染調査の株式会社ジオリゾーム

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2015年

H26年度 土壌汚染調査技術管理者試験


H26年度 土壌汚染調査技術管理者試験 午前の部②

東京営業所のMMです。早速、試験問題と解説を・・・

問題 4 法の土壌溶出量基準の設定に関する次の記述のうち、もっとも適当なものはどれか。

 

⑴ 土壌溶出量基準は「土壌に汚染物質がどれだけ含まれているか」という考えに基づいて定められている。

⑵ 第二溶出量基準は「金属等を含む産業廃棄物に係る判定基準」に準拠しており、土壌溶出量基準の10 倍の値で設定されている。

⑶ シアン化合物の土壌溶出量基準は、魚介類の生物濃縮を通じて食品として人体に摂取される危険性があることを考慮して定められている。

⑷ 1,1,1-トリクロロエタンの土壌溶出量基準は慢性毒性を考慮して定められている。

⑸ 有機りん化合物は公共用水域で過去20 年間基準超過例は見られないため、水質汚濁に係
る環境基準から削除された。このため、土壌溶出量基準からも削除されている。

答えは4です。

解説の前に余談ですが…
弊社のガイドラインもテープで継ぎ接ぎするくらい読み込んでいます。

 

土壌汚染調査技術管理者試験

ガイドライン

 

土壌汚染でお悩みの方は、ぜひ弊社へご連絡ください

<解説>

(1)誤
土壌溶出量基準とは、地下水経由の観点から定められた基準で、どのくらい水に溶け出るかを調査するときの基準になります。問4の表記だと、土壌含有量基準のの方がしっくりきますね。ちなみに土壌含有量基準は直接土壌を摂取するリスクの観点から定められています。

(2)誤
「金属等を含む産業廃棄物に係る判定基準」に準じてるのか
どうかはわかりません。数字だけ見ると、1,1-ジクロロエチレン
 以外は同じ基準値で、第二溶出量基準では1,1-ジクロロエチレン
の基準値が厳しく設定されています。
正誤を判断するのであれば10倍量という数値で判断した方が
早いですね。第二溶出量基準は物質にもよりますが、
10倍から30倍程度の値で設定されておりますので、
10倍というのが間違えになります。
基準値があまり厳しいと浄化も大変になってきますからね。

(3)誤
土対法では食物連鎖からの摂取リスクは考慮されておりません。

(4)これが正解でしょうね。

土壌溶出量基準は、地下水を70年間2Lずつ飲んで害を及ぼすかどうかという観点から設定されてます。(60㎏の体重の人が基準です)。ただ70年という数字も一般的に言われている目安ですので予めご了承ください。

(5)×
有機リン化合物は、土対法で第三種特定有害物質に属します。
第二溶出量基準でも削除されておりません。

■□関連□■
土壌汚染調査:指定調査期間情報

土壌汚染 調査 技術管理者 試験問題 H26年度 午前の部(2015年7月8日)

みなさんこんにちは。MMです。
久しぶりの土壌汚染調査技術管理者試験問題です。

問題24:法の第一種特定有害物質を分析する目的で地下水を       採取する方法に関する次のA~Dの記述のうち、適当なものの組み合わせはどれか。

A 孔内水を遮光した褐色の200 mL ガラス製容器に100 mL   採取した。

B 孔内水を水面の表層付近から採取した。

C 採水前に孔内水を本来の地下水に置き換えた後、気泡を立てないよう、静かに採取した。

D 余剰水は、すべてポリタンクに保管し、分析室へ持ち帰った後、適正に処理した。

⑴ A、B
⑵ A、C
⑶ B、C
⑷ B、D
⑸ C、D

答えは 5 です。

Aが違う理由:対象物質がVOCの場合、褐色瓶に採水するというのはあっていますが、気泡を入れてはいけません。正確な結果が得られないのです。地下水に溶け込んだVOCが、空隙部分に逃げてしまいます。

Bが違う理由:VOC(ベンゼン以外)は水より重いんです。油を対象とした場合などは油膜を確認するのに水面上を採取する場合はありますが、VOCの場合はあまり水面上から採水するというのは聞きませんね。一概には言えませんが。
以上の理由から、私は5だと思います。

ご相談、お問い合わせあれば、是非ジオリゾームにご相談ください。

 


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