自主調査の土壌汚染調査について調査の流れや内容を詳しくまとめた無料冊子ができました
有害物質の種類と地下水汚染の影響範囲
地下水汚染とは?
土壌汚染を引き起こす有害物質の内、水に溶けやすい状態で土に存在している場合、
溶出量基準を超える場合があります。
溶出量基準とは書いて字のごとく、水に溶け出ると書くのでわかりやすいですね。
水に溶けるため、雨や地下水などの影響が大きくかかわり、土壌汚染が浸透していき地下水まで到達すると、地下水に乗って下流側へ流されていくことになります。
そのため、事業をされていた土地などの外へ拡散していくと考えられます。
色々な土壌汚染物質がありますが、その種類によって、地下水での運ばれやすさ、地下水汚染への影響範囲が変わります。
第1種特定有害物質の地下水影響範囲
第1種特定有害物質はクリーニング店で使用されているような、テトラクロロエチレン(パークレン・パーク等)や様々な業界で溶剤として利用されるトリクロロエチレン(トリクレン)、ガソリンに含まれるようなベンゼンなどが含まれます。
第1種特定有害物質は揮発性有機化合物と呼ばれます。
揮発性有機化合物は地下への浸透性が高く、汚染が地下深くまで到達しやすい傾向にあり、一般値として地下水まで到達した場合、汚染原因地点から最大約1000m(≒1km)先まで、汚染の影響が到達すると考えられています。
第2種特定有害物質の地下水影響範囲
第2種特定有害物質は、水銀や六価クロム、鉛やふっ素、ほう素などが該当し、
重金属類といわれます。
第二種特定有害物質の重金属類の中では六価クロムが一番影響範囲が広いとされており、汚染源から下流側に最大約500mで、汚染の影響があると言われています。
次に影響範囲が広いものが、砒素、ふっ素、ほう素で、
汚染源から下流側に最大250mに影響があるといわれています。
重金属類のなかで移動性が低いものが、シアン、カドミウム、鉛、水銀、セレンと言われており、汚染源から最大80m以内に汚染の影響があるといわれています。
第3種特定有害物質の地下水影響範囲
第3種特定有害物質は農薬類とPCBで、過去に農薬に含まれていたような有害物質や絶縁油などに含まれていたPCBなどが該当します。
農薬類は重金属類の移動性が低い種類と同じ、最大80mで汚染の影響があるといわれております。
今回紹介した影響範囲の数値というのはあくまでも一般値といわれており、おおよその影響範囲を示した数値です。
実際にはボーリングをして得られた土質情報や、地形による勾配などによって、地下水の進み具合は異なるため、調査結果から得られた情報から算出するのが、正しい値となりますので、ご承知おき下さい。
土壌汚染調査の実際の井戸施工の様子などはこちらをご覧ください。
地下水モニタリングでの観測井戸設置について
では、地下水汚染をモニタリングするための、観測井戸の設置にはどのような決まりがあるのでしょうか。
地下水の水質を監視しながら土地の形質の変更を行う場合の監視方法
- 測定位置:土地の形質の変更を行う範囲の周縁
- 測定地点:
①地下水流向が明らかな場合は、地下水流向下流側
②地下水流向が不明な場合は、四方位
③区域外からの汚染の流入のおそれがある場合は、地下水流向上流側及び下流側 - 地点密度:観測井(水質)の間隔は、目安として30m以内
- 測定頻度:形質の変更前、形質の変更中(少なくとも1ヶ月ごと)
- 測定物質:区域指定を受けた特定有害物質、措置に伴い生成されるおそれがある特定有害物質
- 測定方法:平成31 年環境省告示第11 号
ガイドラインを見てみるといろいろな決まりがありますね。
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地下水汚染がある場合の、工事施工方法
地下水汚染がある要措置区域では、工事方法にもさまざまな決まりがあります。ポイントは、掘削する際に、汚染されている地下水に触れるべからず、という決まりです。
土壌溶出量基準に適合しない汚染状態にある要措置区域等内の帯水層に接する場合における土地の形質の変更の施工方法の代表的なケース(最も浅い帯水層の中で土地の形質の変更を行う場合)にもいくつかパターンがあります。
遮水壁で外部と内部の地下水を遮断する工法
・土地の形質の変更の場所を囲むように遮水壁(鋼矢板、ケーシング等)を設置することにより、内部の地下水と外部の地下水を遮断した後、揚水により土地の形質の変更の範囲より1m以上深い位置まで地下水位を低下させた(又は内部の地下水をすべて揚水した)上で土地の形質の変更をする場合
・土地の形質の変更の場所を囲むように遮水壁を設置することにより、内部の地下水と外部の地下水を遮断した後に、形質の変更をする場合(地下水の揚水を行うこと無く施工できる場合(土地の形質の変更の場所が帯水層に接する程度までである場合)に限定)
地下水位を常に掘削面よりも下げて、施工する方法
・土地の形質の変更の場所の地下水位を管理しつつ、地下水の水質の監視を行いながら、土地の形質の変更を行う場合(第一種特定有害物質による汚染状態が第二溶出量基準に適合しない場合は適用対象外)
ケースによって選べる施工方法が限定されるのでご注意ください。
今回はどのケースに該当するのか、どういった施工を行うのか、土壌汚染調査について知りたい。そんなお悩みはジオリゾームへお気軽にご相談ください。
土壌汚染調査の実際の井戸施工の様子などはこちらをご覧ください。
地下水モニタリングの井戸洗浄
地下水モニタリングには観察井戸設置と井戸洗浄の作業があります。それはどのような作業か、皆さんご存知ですか?
観測井戸設置は言葉通り、観測井戸を設置することですが、ただ地中に井戸を作るだけではありません。井戸を作った後に井戸洗浄の作業もあります。
どうして井戸洗浄をするのでしょうか。
土壌の中には細かい砂や、礫等が混ざっておりますので、設置された後の観測井戸の中に溜まります。
その為、観測井戸を設置したら、井戸洗浄を行う必要が出てきます。普通は井戸の中にある地下水の3~5倍量をくみ上げると、井戸洗浄は終わります。
例えば、半径は約2.5㎝の井戸の場合、地表面下3mの深度で、地下水が出てくると、井戸に約13.3Lの地下水が存在することになります。3倍の量なら、39.3Lの水を汲み上げる必要があります。
水の取り方は水中ポンプや、ぺリスタルティックポンプ、またエアリフト法で水を汲み上げます。場合によって、人力で採水管(ベーラー)を使っての洗浄作業もあります。
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地下水どうする!?地下室で行う土壌汚染ボーリング調査の方法とは?
つづいて、
「地下水位よりも低い位置に地下室がある場合の土壌汚染調査方法」
というマニアックな話をしたいと思います。

我々も数多く調査をしていると中には病院等のように、地下がある建物の調査をすることがあります。
通常建物内の調査はコアカッターと呼ばれるもので土間に円形の穴をあけて、その穴から土壌を採取します。
しかし、地下に部屋がある場合ある問題が出てきます。
それは地下水です。
地下水というとイメージとしてかなり深い所にあると思っている方も多いですが、以外にも1mや2mなどの浅い位置に存在する場合も良く見受けられます。
このような場合は地下室よりも地下水位が高く、コアカッターで地下室の土間に穴をあけるとその穴からどんどん水が入ってくることになってしまいます。
では、どうすればいいのでしょうか。
その場合は地下室の土間の途中まで大き目の穴をあけます。そこに口径の大きい塩ビ管等をいれエポキシ樹脂で固めます。そして上の階からその塩ビ管の中を通して残りの土間を取り除き、土壌を採取するのです。
塩ビ管の長さが地下水位より高いところまであれば地下水があふれ出ることはありません。
ジオリゾームでは5400件をこえる調査実績から多くのノウハウを持っており、調査を行うことが困難かと思われるような場合でも、様々な提案が可能です。
土壌汚染調査をしてみたいけどできるのかな?っと思われたら是非ジオリゾームまでお問合せ下さい!
土壌汚染や、地下水汚染でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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