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2021年

建築現場からみつかる土壌汚染の原因とは~身近にあるヒ素による土壌汚染~


梅雨も明け、日本全国で真夏日になってきましたね。皆様熱中症にはくれぐれもご注意ください。

さて土壌汚染調査のニュースを調べていると、宮崎県延岡市で市の子育て支援施設の建設現場の汚泥から環境基準を超えるヒ素が見つかり、さらに詳しい土壌汚染調査を行うため、開園が遅れてしまう可能性があるというニュース(出典・朝日新聞社)を目にしました。同工事では杭工事(深さ40m)や根切工事(深さ2m)の際に行われた土壌調査で、ヒ素による土壌汚染が発覚したようです。

ではヒ素とはどんなものなのでしょうか。
ヒ素化合物は一般に猛毒とされており、毒物及び劇物取締法により厳しく取り締まりを受ける化合物です。古くは江戸時代に鉱山から、銅を採掘する際に、ヒ素を含む鉱石が採石されていたそうです。その中でも硫砒鉄鉱(りゅうひてっこう)はヒ素と鉄の代表的な鉱物で、古くは毒砂(どくしゃ)とも呼ばれました。そしてこの硫砒鉄鉱は燃焼するとヒ素が分離して亜ヒ酸という物質ができます。そしてこの亜ヒ酸は猛毒です。つまりヒ素は人為的に生成される以外に自然界に天然のものとしても存在するのです。

そして、ヒ素は鉱物だけではなく、海産物にも含まれています。妊婦さんに生ものや海鮮を口にしないように促す理由の一つです。(出典:財団法人 食品分析開発センター SUNATEC)成人であれば、多くの海鮮物を食べすぎても、痛風になる程度(いや、痛いですけどね)ですが、胎児であればガンの発症率が格段に上がるといった影響がマウスを使った研究で分かっているそうです。

20年程前に起きた和歌山での毒物カレー事件ではヒ素化合物が混入されていたのではないかと言われていますね。それほどまでに毒性の強いものです。ヨーロッパでは、体内に残留しやすい性質から簡単に検出できるので、狡猾な毒殺には用いられなかったことから「愚者の毒」。また遺産相続理由の毒殺に使用されることが多かったため「相続の紛薬」という異名がありました。

それではなぜそんな危険なものを扱うのでしょうか。
ヒ素は古くから鉱物として産出していたため、工業利用がしやすく、木材の防腐剤、殺虫剤や農薬、現在では半導体の材料として使用されているケースもあるそうです。そして、ヒ素の有用性は薬にもなることです。アメリカでは白血病の薬にヒ素化合物が含まれているそうです。
鼠を駆除する殺鼠剤にも使用されており、安易に入手が可能だったことから上記の毒物による殺人や暗殺に使われることがありました。

また先ほどお話したように、日本では鉱物の中にヒ素が含まれています。家を建てる際の敷地を平坦にならすのに、山から削った土砂や建設現場からでた残土で埋め戻すことがありますが、その中に環境基準を超える濃度のヒ素が含まれていることがあります。

今回最初に取り上げたニュースでもあったように、地下深くにある土壌からもヒ素は検出されることがあります。もともと、その土地に眠っていたヒ素が、建設を行う際の土壌汚染調査で見つかってしまうケースですね。このような場合は、建築を行う際に土壌汚染として対処ができるのでまだいいですが、住宅地の場合はどうでしょうか。

住宅地の場合、土壌汚染調査を行うことは稀です。そのため、土壌汚染があっても、子供はそれを知らずに土遊びを行ったり、口に含んでしまうことがあります。そこにヒ素が含まれていれば健康被害を起こしかねないことがあります。これから土地を購入される方も住宅地や公園など土壌に触る機会が多い場所程、土壌汚染調査を行うようになれば、より安全なまちづくりができるのではないかと思います。

土壌汚染調査のことでわからないこと、もっと知りたいことなどありましたらお気軽にジオリゾームまでご相談下さい。

森上

~~~~~~~~~2021年7月15日追記~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

建設現場から基準値を超える有害物質が検出されるケースについて、紹介させていただきましたが、掘削作業を行っていると過去に埋設されていた予期しないものが出てくるという話をよく聞くことがあります。

最も多いのが、コンクリートガラやレンガが埋められているケースです。過去に建屋の基礎や壁として利用されていたモノだと予想されますが、掘削作業の際によく目にします。
コンクリートガラやレンガなどは有害物質を含むとは言えない為、土壌汚染が不安な場合、ボーリング調査で埋められていた範囲の土壌を採取、分析を行い土壌汚染について調べた方が良いかもしれませんね。

他にも地盤改良として、表面的な地盤改良や柱状改良を行う際にセメント系の固化材などを使用されている場合には、六価クロム化合物が土壌汚染として見られるケースがあります。
セメントには、人体に無害とされている三価クロムが含まれています。これが、水や土と混ざり合うことで六価クロムとなることがあります。
一度セメントが固まってしまえば、六価クロムになってしまったものは、セメント内部から流出することはほとんどなくなります。

しかしながら、セメントが混ざり合う土壌がロームや腐植土、腐葉土などの場合には、セメントが固まりにくくなってしまい、六価クロムが土壌に流出してしまうことがあります。
現在では柱状改良を行う際には試料採取を行い分析ラボで混合攪拌を行い、六価クロムの流出がないかを調べることで、土壌汚染を引き起こす前に検査を行っていると聞きます。

地盤調査や地盤改良においても、土壌汚染を引き起こしてしまったり、汚染を拡散してしまうケースがあります。事前に調査を行った上での対策が必要ですね。
ジオリゾームでも地盤調査や地盤改良を行っております。土壌汚染だけではなく、地盤調査のことでも、知りたいことがありましたら、
是非ジオリゾームにご相談下さい。

森上

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