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2018年

特定有害物質PCBの危険性とトランスによる土壌汚染


こんにちは。
6月に入り汗ばむ日が来たなと思えば、台風や梅雨入りで夜は肌寒い日がありますね。
皆さんも体調管理には氣をつけてください。

さて、先日お問い合わせいただいた中で、
「敷地内に地上変圧器(以下、トランス)があるのですが、調査が必要なのでしょうか?」というご質問をいただきました。

なぜトランスがあると、土壌汚染が懸念されるのでしょうか。

まず『トランス』とはなんぞや?というところから始めます。

トランスとは高圧の電線からきている電気を家庭用または事務所や営業所で用いられる電圧へと変換する装置です。電柱の上に付いている大きな円柱型の機器もその一種です。

トランスの中には絶縁油が入っています。
その絶縁油として使用されていたのがポリ塩化ビフェニル(以下、PCB)です。

日本において、PCBは1954年から製造され、絶縁油・塗料・溶剤として使用されていました。
しかし、1968年にPCBが混入した食用油を摂取してしまった人々に健康被害がでる油症事件をきっかけに、1972年には使用・生産の規制をうけ、1975年に製造・輸入が中止されました。

その後、PCBを使用していた製品は製造されなくなりましたが、当時、使用されている製品に含まれていたPCBは製品の耐用年数が迎えるまでは使用可能と判断されました。
また、廃棄・処分方法も確立されていなかったため、現地保管という決定となりました。

ところが、製造・使用中止とされていたにも関わらず、2002年には、トランス等の電気機器が微量のPCBに汚染されている可能性があるということが判明しました。

現在ではどこに低濃度のPCBを含む製品があるのか等把握できておらず、PCB汚染の可能性がある製品について、PCB含有の試験を行い、処分先を検討しなければなりません。

もちろんすべてのトランスにPCBが含まれているとは限りませんが、どこに混入しているか不明なので、トランスの廃棄の際には注意が必要です。

過去にトランスから取り出されたPCBが、現地保管されているものを知らず知らずのうちに産業廃棄物として処分してしまっていることなどもあるそうです。

さて、話を戻しますが、地上トランスがある場合PCBは土壌汚染調査が必要なのでしょうか。

答えを言ってしまうと、トランスがあっても基本的には調査の対象とはなりません

しかし、絶縁油が漏洩していたなどの事故があれば土壌汚染調査が必要です

漏洩に関しても目に見えない場所で起こっている可能性もあるので、トランスが設置されている場合には自主的に調査をしていた方が安心できると思います。

土壌汚染と汚染調査のことで気になる点、もっと詳しく知りたい、分からないことがある、そんな場合にはジオリゾームにお気軽にご相談下さい。

森上

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