こんにちは。
芝生が茶色く枯れていく様子を見るのは、ガーデニングを愛する人にとって非常に心が痛むものですよね。「水やりもしているし、肥料もあげているのに、なぜ?」と頭を抱えてしまうことも多いはずです。
芝が枯れる原因は多岐にわたりますが、実は見落としがちなのが「土壌汚染・土壌環境の悪化」との関係です。今回は、芝が枯れるメカニズムと、土壌がどのように影響しているのかを深掘りして解説します。
1. 芝が枯れる「よくある原因」をおさらい
土壌汚染の話に入る前に、まずは一般的な枯死の原因を確認しておきましょう。これらが複合的に絡み合うことで、芝はダメージを受けます。
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水不足または過湿: 水不足はもちろん、水はけが悪く根腐れを起こすケースも少なくありません。
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病害虫の発生: 糸状菌による葉腐病や、コガネムシの幼虫による食害などがあります。
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日照不足: 芝は太陽が大好きです。建物や樹木の影で光合成ができないと弱ります。
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肥料焼け: 良かれと思ってあげた肥料の濃度が高すぎて、逆に根を傷めてしまう現象です。
2. 土壌汚染と芝の枯死:その意外な関係性
ここで言う「土壌汚染」は、工場跡地などに見られるような「有害物質による土壌汚染」だけでなく、一般家庭の庭でも起こりうる「化学的・物理的な土壌環境の悪化」も含みます。
① pH(酸性度)の異常
芝生(特に日本芝)は弱酸性を好みますが、コンクリートから溶け出したアルカリ成分や、過剰な石灰の散布によって土壌が強アルカリ性に傾くと、芝は栄養を吸収できなくなります。 これを「生理的枯死」と呼び、見た目には肥料不足のように見えますが、実際には土壌の化学的バランスが崩れていることが原因です。
② 残留薬剤や重金属の影響
過去に散布した強力な除草剤が土壌に残留していたり、建材等から溶け出した重金属類(詳細はコチラ)が蓄積していたりする場合、芝の根の細胞が破壊されます。特に新築住宅の場合、工事中の廃材やコンクリートガラが地中に埋まっていることがあり、これが土壌を汚染し、芝の生育を阻害するケースが散見されます。
③ 物理的汚染(踏み固めと酸素不足)
土がガチガチに固まる「踏圧」も、広い意味での土壌環境汚染と言えます。土中の空気の隙間がなくなることで、有害なガス(硫化水素など)が停滞し、根を窒息させます。
3. 土壌汚染が引き起こす「負の連鎖」
土壌が汚染・悪化すると、単に芝が直接死ぬだけでなく、以下のような負のサイクルに陥ります。
4. 対策:あなたの庭の土を蘇らせるには?
もし「土壌に問題があるかも」と感じたら、以下のステップで問題を探ってみましょう。
STEP 1:土壌診断・土壌汚染調査を行う
ホームセンターなどで売られているpH測定キットを使い、まずは土の状態を確認しましょう。日本芝なら pH 5.5〜6.5 程度が理想です。
また必要に応じて簡易的な土壌汚染調査(簡易調査についてはコチラもご参照ください)を行うこともお勧めします。
STEP 2:サッチングとエアレーション
古い茎葉(サッチ)を取り除き、ローンパンチなどで土に穴を開けて空気を送り込みます。これにより、土中の有害ガスの排出を促し、土壌中の微生物を活性化させます。
5. まとめ:芝生は「土の鏡」である
芝が枯れるという現象は、土壌からの「これ以上、この環境には耐えられない」というサインです。
表面的な青さを求めて農薬や肥料を追い足しするのではなく、一度立ち止まって「土の中で何が起きているのか」に目を向けてみてください。健康な土壌こそが、美しいグリーンカーペットを作る唯一の近道です。ご不明な点等ございましたら、ぜひ当社へご相談ください!
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