こんにちは。
病院の調査について以前水銀やフッ素、ホウ素について書かせていただきましたが、
特定有害物質を使用している可能性は実は他にもあります。
ジクロロメタンが麻酔剤として使用されていたり、六価クロムが菌の染色、培養などに使用されていることもありました。
また、臨床検査でカドミウムが使用されていたり、血液検査でシアンが使用されているケースもあります。
薬品を多く扱うような場所では様々な可能性が出てきますね。
病院に限らず薬品を取り扱われる場所ではこのようなご心配もあるかと思います。
どんな物質を使用していたかわからない、このケースではどうなるのか。
そんな方はジオリゾームまでお気軽にお問い合わせください。
森上
□■関連■□
土壌汚染物質の種類と基準値
土壌汚染調査の流れ
病院跡地の土壌汚染調査(2018/9/25)
皆様、こんにちは!
以前、山梨県の病院跡地の土壌汚染状況調査を実施しました。
病院では、メッキ工場のように脱脂にトリクロロエチレンを使用していたりはしません。
では、土壌汚染調査は不要でしょうか?
答えは、病院でも土壌汚染調査は必要です!
病院では、過去に遡ればケガに塗る皮膚・キズの殺菌・消毒に用いられる赤チン(マーキュロクロム液とも呼ばれる水銀化合物)の使用が否定できません。眼科があれば洗顔薬としてホウ酸(ホウ素化合物)が問題となります。また、歯科なら詰め物のアマルガム(水銀の合金)が問題となります。
さらに検査をやっていれば、血液等の検査薬にフッ素化合物が使われている場合があります。また、フッ素化合物は、レントゲンの現像液に入っている可能性があります。
なお、これらを調べるのが、決まっているわけではなく、病院にヒアリングした結果としてこれらが調査対象となる場合が多いということです。
病院に限らず、土壌汚染調査のことはなんでも当社にお問い合わせください!
玉木
□■こちらもどうぞ■□
「土壌汚染対策法」とは?
土壌汚染調査の費用
なぜ?病院の敷地から検出される土壌汚染(2018年9月13日)
みなさん、こんにちは。
9月に入り、だんだんと気温も落ち着いて急に肌寒い日があるようになりましたね。
体調を崩しやすい時期になりますので、体調管理には氣をつけてくださいね。
さて、今日は病院での土壌汚染についてお話いたします。
今まで病院にかかった事がないというかたはいらっしゃらないと思います。
「つねに清潔であり、院内感染などが起こらないように廃棄物に関して、しっかりと管理されている場所」だと思います。しかし、病院と言えど調査を行うと土壌汚染が見つかることがあります。
現在のように廃棄物に関して厳重に管理されていない時代には注射や薬品を敷地に廃棄していたという時代があったからです。体温計に使われる水銀は人体にも有害で、土壌汚染の原因にもなります。
もちろん、古くから廃棄物について適切に処分をしていた病院などでは、土壌汚染が見つかることは少ないと思います。
なぜ”ゼロ”ではなく”少ない”かというと、「確実に土壌汚染は見つからない」ということは断言ができないからです。
まず一つは、病院を建設する際に使用した盛土に汚染が含まれてる可能性があること。
もう一つは、薬品の漏洩事故などが挙げられます。それでは少し説明していきましょう。
盛土
盛土とは傾斜や凸凹している土地に対し、平坦な地表を作るために行われます。
ではなぜそこから土壌汚染が見つかるのかというところです。
土壌汚染対策法では盛土のみを行う行為については、調査の契機に当たりません。
つまり、盛土を行い造成、転圧し固める、という行為に関しては土壌汚染調査の必要がないのです。
盛土の土はどこから、どんな土壌を持ってきたのか、ということを氣にされることは殆どありません。しかし、そこに土壌汚染の原因が含まれているケースがあります。
自然界には土壌汚染対策法で定められている基準を超過した状態で存在する有害物質があります。
それらを含んだ土壌で盛土を行うと、調査をした際には、土壌汚染物質が検出されることになります。
薬品の漏洩事故
どれだけ廃棄物の処分を適切に行っていても、目に見えない部分からの漏洩事故については起こりえるものです。排水や産廃のごみ置き場などから、雨で有害物質が溶け出してしまい、土壌汚染を引き起こしてしまう可能性があります。
一般的に盛土などから見つかる土壌汚染は濃度が比較的低く、健康被害にはなりにくい程度ではありますが、全く影響がないわけではありません。
子供の手に触れたり、口から入ってしまった場合には身体に汚染物質が蓄積されてしまいますので、注意が必要です。
さて、いかがでしたでしょうか。
今回紹介した盛土や漏洩事故は病院だけではなく、様々な業種においても同じことが言えます。
例えば民家であっても、盛土から汚染土壌が検出されることも十分にあり得ます。
工場としての届け出がないからということではなく、その土地で生活を行うことになるということであれば、土壌汚染調査を行うことをお勧めいたします。
土壌汚染について、氣になることをまだまだ詳しく知りたい。
そんなときには是非ジオリゾームにご相談ください。
森上
こんにちは病院での土壌汚染調査についての追記情報となります。
上記の様に病院では様々な有害物質を含む試薬、薬品が使用されています。
ですが、病院によっては使用していた、使用していない。というのは
千差万別となります。
ではどうやって病院ごとによって違う薬品を調べるのかというと、
病院で保管されている薬品リストの提供をお願いしております。
薬品リストには、現在使用されているものや、
過去に使用されていたものも含めて情報提供をいただいております。
現在のリストだけでは過去に使用されていたものは、
記載されていない薬品もあるためです。
土壌汚染という公害は大気や水質と違って、
残存性が高い(移動性が低い)ものであり、
そのため長く土に触れたり、地下水を生活用水として
利用されると徐々に体に有害物質が蓄積し、
健康被害が現れることになります。
まだまだ規制の環境に対する規制が緩かった時代には、
廃棄物や汚水、有害物質を含む残渣や排水などは、
地下浸透し処分をすることと
なっていた時代があります。
そういった履歴がある場合には、やはり土壌汚染が見つかるケースが多く、
建築工事などの際には、コストや期間が大幅に上がってしまうことになります。
過去にどんな使い方をしていたのか、どんな薬品を使用していたのかを
しっかり調べることで調査計画を立てることが出来ます。
土壌汚染調査を実施する際には、ご協力の程、よろしくお願いいたします。
土壌汚染調査のことで、気になることや
コストを知りたいなどありましたら、
お気軽にジオリゾームまでご相談下さい。
ジオリゾーム
森上
*業務時間外は、直接担当者に繋がります。