土壌汚染調査『表層土壌調査について』

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2024年

土壌汚染調査『表層土壌調査について』


こんにちは!

初めまして。今年の4月に入社致しました。ジオリゾームの瀬戸と申します。3か月前に入社してから、私自身も土壌汚染について勉強中であり、まだまだ分からないことが多く業務に励んでいても学びが多い毎日を過ごしております。

土壌汚染調査には、様々な事例があり、土壌汚染対策法や都や県が定めている条例についての知識や工業や事業、自然が由来して発生する有害物質の知識、調査の知識など様々なことを学んでいかないといけないことを痛感しております。

そういった中で、私自身もジオリゾームのサイトやブログの内容を見て勉強する機会が多くあります。調査を依頼してくださるお客様にも、少しでも土壌汚染調査についての疑問や不安を少しでも解消できたらと願っております。

今回の内容は、私が学んできたことについて皆様に共有しようと思います。

今ブログでは土壌汚染状況調査のフェーズ2で行う「表層土壌調査」についてご紹介させて頂きたいと思っております。

フェーズ1~3について

まず、土壌汚染調査の全体の流れとして、大きくフェーズ1(地歴調査、土地履歴調査)フェーズ2(土壌汚染状況調査)フェーズ3(汚染対策工事)の三段階がありますので、こちらを紹介いたします。

フェーズ1:【地歴調査】

対象地の土地の利用遍歴や現地のヒアリング調査等を行い、土壌汚染の恐れがあるかを調べる調査を行います。利用遍歴の調査、ヒアリング等で得た情報をもとに、汚染の恐れの有無や、どのような有害物質での汚染の恐れがあるか等を検討する調査内容となっております。

地歴調査について詳しくはこちら

フェーズ2:【土壌汚染状況調査】

実際に土壌ガスや表層土壌を採取して分析をすることで汚染の恐れがないかを調査する内容となっております。段階として、表層土壌調査、詳細調査、ボーリング調査があり、汚染の有無と、汚染が見つかった場合の汚染土の範囲を調べることが出来ます。このうち、「表層土壌調査」について後ほど紹介させていただきます。

土壌汚染状況調査について詳しくはこちら

フェーズ3:【汚染浄化対策工事】

汚染が見つかった箇所で、浄化対策工事を行う内容となっております。主に行う対策工事としては、土壌入れ替え工事(汚染土を掘削し土を入れ替える工事)や、微生物による有害物質の分解などの対策工事があります。

汚染浄化対策工事について詳しくはこちら

案件にもよりますが、法律や条例が関わらない自主的な調査の場合にはフェーズ2からスタートする場合が多くあります。フェーズ1は土地の利用遍歴を利用した調査のため、「汚染の恐れがない」と判断されても、実際に土壌を分析して汚染がないとは断定できません。

また、過去の利用遍歴によってはフェーズ1の調査をしても「汚染の恐れがある」と判断される可能性が高い場合には、最初からフェーズ2の調査を行うケースが多いです。そのため、今回はフェーズ2で行う表層土壌調査についてご紹介させていただきます。

表層土壌調査の工程について

 表層土壌調査では、主に土壌ガスと表層土壌を採取し、分析にかけます。

採取方法は、まず地表に直径約3センチ程度、深度0.8~1.0mの孔を空けます。そこに土壌ガスを集めるための管を孔に差し、一定時間置いてガスを採取します。採取したガスを検体として、気体中の特定有害物質の量を測定します。

表層土壌採取では、被覆があればカッターで除去したのち、表層から0~5㎝までの深度と、5~50㎝までの深度でそれぞれ土壌を採取します。採取したら、これら2つの土壌を均一に混合し、土壌中の特定有害物質の量を測定します。

この際に、被覆面がアスファルトやコンクリートであっても調査は可能となっております。資料を採取し終わったあとの孔についてもモルタル等での復旧対応をさせて頂きます。

費用の概算

ここから、表層調査にかかる費用と、調査の期間についてご案内させていただきます。調査の費用については対象とする土地の広さや形状によっても変わりますが、30m×30m以内の土地で20~35万円ほどで調査いたします。

こちらの金額については、調査する分析項目や調査対象とする敷地の面積などで、採取する地点数や分析する項目数が異なり費用も変動するため、お客様にヒアリングしてお見積もりさせていただいております。

調査~分析完了~報告書作成までの流れ

ここから、実際に表層土壌調査を行う~報告書作成までの期間についてご案内させていただきます。

土壌ガス、表層土壌を採取する調査の期間については土地の形状や建屋の有無等によりますが、建屋や被覆がある状態で、30m×30mの敷地で調査が1日程度、更地の状態だとおよそ倍の面積の敷地でも1日程度で調査が完了します。

次に、採取した土壌を分析にかけ、分析結果が出るまでにおよそ2~3週間程度かかります。調査結果を踏まえ、報告書を作成するまでにおよそ6日間かかります。

以上を踏まえ、調査にはおよそ3~4週間の期間を要しております。

 

以上が、表層土壌調査のご紹介になります。多くの案件では、表層土壌調査から調査を始めるケースが多いため、ご紹介させていただきました。気になる点がございましたら、いつでも弊社へお気軽にお問合せ下さい。

ジオリゾーム 瀬戸


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