さて前回は油汚染(油臭判定と油膜判定)についての調査をお話しさせていただきました。
今回は油汚染調査についてさらに詳しくお話させていただきます。
油汚染調査の手法では、土壌汚染調査とは深度が異なります。基本的には人為的な油汚染について調べるため、土壌汚染調査と同じく50cmで判断することになるのですが、油汚染の場合には15cmと50cmの深度で油臭判定と油膜判定を行います。そこで油臭や油膜が確認された場合には、さらに深く1mごとに油臭判定と油膜判定を行います。
1mごとに行うので、どこかで油臭や油膜が確認されなくなる深度が現れた場合には、その中間(25cmごとや50cmごと)おこない油汚染に対しての対策深度を見極めることとなります。
油汚染の調査については土壌汚染と違い10mごとの区画の概念を使うことは少なく、汚染の範囲については、油汚染が確認された地点を中心として5m程度距離を離して再度調査を行います。そこで油臭判定と油膜判定を再度行い、確認されなければ中心地点に近づくように設定し、油臭・油膜が確認された場合には更に距離を離し油臭判定と油膜判定をを行います。
今回紹介した5mという距離についても特に定義づけされたわけではなく、例えば油タンクが設置されている場合には、油タンクの端から油汚染の有無を調査し、油が広がっている範囲を絞り込みます。
さらに油汚染の深度については地下タンクや地下配管から漏れ出しているケースや廃油をためている槽などがあると深度が異なってきます。
例えばガソリンスタンドでの調査ですと、配管深度や地下タンク底面の深度を調べて調査を行うこととなります。おおよそ地下配管は深度1m、地下タンク底面は3.5m程度の場合が多いかと思います。
その場合には配管からの漏洩については1m、1.15m、1.5m、タンク底面の漏洩については3.5m、3.65m、3.5mの深度で油臭判定と油膜判定を行い、配管や地下タンクからの油の漏洩の有無を調べます。
油汚染調査の方法について説明させていただきました。
もしわかりにくいところ、費用的なところなど、気になることがございましたら
是非ジオリゾームまでご相談下さい。
またジオリゾームでは油汚染調査について詳しく書かれている
⇒「どうする?ガソリンスタンドでの土壌汚染調査」
という冊子を作成しております。
気になる方は是非お問い合わせください。
森上
*業務時間外は、直接担当者に繋がります。