土壌の保水性の用途と内容 | 土壌汚染調査の株式会社ジオリゾーム

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2020年

土の保水性試験を当社で行っております


皆様こんにちは!

本日は、当社で行っております土の保水性試験をご紹介します。

【土の保水性試験の用途】

土の保水性試験の用途として以下の二つがあります。

  • 土壌の有効水分

土壌の有効水分は、植物の育つ土が持つ乾燥に耐えられる能力の尺度です。土は、様々な吸水力で水を保持しておりますが、一定の保持力の範囲内の水を植物が根から利用することができます。

その保持力は、pFと呼ぶ指標で表現されpF1.8の水分状態(充分な降雨後24時間後の状態)の土の質量からpF3.0の水分状態(植物の生長を阻害し始める乾燥状態)での土の質量を引いて求めます。なお、この保持力は、100㎝3の体積の土に対して表されます。

こうして求められる有効水分は、植栽木の植穴に施す客土の保水性評価に使用され、この値が基準に満たされない場合は、保水性の改良材であるバーク堆肥やパーライトを施すこととなります。

  • 水分保持曲線

汚染土壌の汚染物質の移動範囲や雨水の浸透解析に使用されます。有効水分がpF1.8とpF3.0の3段階の水分状態しか着目しないのに較べ、水分保持曲線は、通常7段階のpF値を測定して曲線を描くため、その手間とコストが大きいことに留意が必要です。

【試験費用】

1で説明したとおり、水分保持曲線は少なくとも7段階のpF値を測定するため、2段階のpF値を測定するのみの有効水分試験よりも費用は高くなります。具体的な試験費用は、土壌の状態、試験目的等により異なってきますので、当社へ直接お問い合わせ願います。

【納期】

有効水分測定では10日程度、水分保持曲線では30日程度の試験期間を要します。

【当社の使用装置】

通常の土の保水性試験は、pF0.5~pF4.2程度までの範囲内で行います。但し、pFの値によって使用装置が異なってきますので、それぞれの範囲に合致した試験装置が必要となります。

当社では、以下のようにpF値に応じた試験装置を使用します。

pF0.5~1.0

砂柱法

pF1.5~2.5

加圧板法

pF2.7~4.2

遠心法

【結果報告書】

有効水分の試験結果については、単に2段階の試験結果の差を求めて、比較すべき基準値の単位と揃えるだけです。

一方、水分保持曲線は、その結果を解析ソフトに入力する際に、バンギノヒテンの式のパラメーターを入力する場合が多いことから、当社の試験結果報告書では、試験結果をバンギノヒテンの式へのフィッテイングを行った上で、そのパラメーターを示すこととしております(2020年4月1日より実施)。

今回は土の保水性試験についてご紹介しました。このように当社の土壌汚染調査の延長にある試験ですが、土壌汚染に直接関係ない植栽客土の保水性や降雨の浸透解析にも使用できる試験です。

以上、試験ご依頼、ご不明点については、当社までお問い合わせ願いします

玉木

■□関連□■
土壌の水分保持曲線を求める試験(土の保水性試験)


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