木材の防腐・防蟻処理での土壌汚染

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2024年

木材の防腐・防蟻処理での土壌汚染


シロアリ

さえき

木材の防腐剤・防蟻処理剤に土壌汚染物質が含まれていたってご存じでしたか?「木材の防腐・防蟻処理」での土壌汚染について考えてみたいと思います。

日本は少子高齢化が急速に進み、近隣の住宅地や商店街でも空き家や空き店舗が目立つようになってきました。そんなとき、古い家屋では、土壌汚染につながる木材の防腐・防蟻処理を施している場合があります。
以上の点を踏まえて、次の4点について考えてみたいと思います。

1.木材の劣化の原因は?

1. 木材の劣化とは

木材は長期的な使用が可能な天然素材ですが、様々な原因により経年劣化していきます。劣化には菌類による腐朽やシロアリなどの虫による被害、日光、熱、風雨、摩耗・衝撃等の化学的あるいは物理的劣化があります。劣化が進むと木材の強度や美観の低下などの諸問題が発生し、使用に耐えられなくなります。

2.木材の劣化原因を知る

(1)木材の腐朽

木材の劣化として代表的なものの一つは、木材腐朽菌による腐朽です。木材は腐朽することによって強度低下や軟化・崩壊を起こします。

(2)シロアリによる被害

木材の害虫による被害はシロアリによるものがほとんどです。シロアリは、主にイエシロアリとヤマトシロアリの2種で、一般に含水率が30%以上の木材を好んで食害します。近年では、外来種のアメリカカンザイシロアリによる住宅部材の被害も増えています。

(3)カビによる汚れ

カビは別名、表面汚染菌とも呼ばれ、湿った木材の表面の木材抽出成分(ヤニ)等を栄養源として成長します。木材の腐朽とは異なり強度劣化などは起こりません。黒色、緑色、紅色、黄色の様々な種類があり、表面が乾燥すれば活動を停止します。ただし、活動を停止した後も着色した菌糸はそのまま残るので表面は汚れたままになり、製品価値(美観)を損ないます。

(4)木材の気象劣化

日光、風雨にさらされた木材は、徐々に灰白色化、表面の風化が発生し、腐朽が起きなくても、表面の劣化が徐々に進行します。
屋外で使用する場合、初期の外観をできるだけ保つために、塗装等の定期的なメンテナンスが必要です。

帝人エコ・サイエンス(株)HPを参考:
https://www.teijin-eco.jp/product/analysis/analysis35.html

3.木材の保存処理(防腐・防蟻処理)方法

加圧注入処理

加圧注入処理とは、減圧により木材中の空気を排出させた後、注薬缶内に充満させた加圧注入用防腐・防蟻剤を高い圧力を利用して木材に注入する防腐・防蟻処理方法です。

深浸潤処理

深浸潤処理とは、専用装置を用いて特殊な防腐・防蟻剤を木材に吹付けた後、含浸させる防腐・防蟻処理方法です。処理による寸法変化がないのが特徴。

表面処理(浸漬処理・吹付け処理)

表面処理(浸漬処理・吹付け処理)とは、木材の表面に防腐・防蟻剤を処理する方法です。防腐・防蟻剤を溜めた浸漬槽に木材を漬ける浸漬方法に加え、吹付け処理も行っています。管理された工場処理は、天候等の影響を受けやすい現場処理に比べて工程管理が容易になる他、品質面でも均質な処理が可能となります。また、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の劣化対策における地面から1mまでの防腐・防蟻処理にも対応した処理も可能です。

2. 土壌汚染物質を含む木材の防腐・防蟻処理剤が過去は使われていた。(CCA処理について)

クロム(Cr)、銅(Cu)およびヒ素(As)を主成分とした木材防腐剤CCA

木材防腐剤CCA は、クロム(Cr),銅(Cu)およびヒ素(As)を主成分とした木材防腐剤です。 CCA処理木材は、木材の防腐・防蟻を目的としてCCA(クロム・銅・砒素化合物系木材防腐剤)を木材内部に加工注入処理したもので、昭和40年代初期から電柱や家屋の土台、大引き、台所等の水回りに使用されてきました。現在は、CCAの毒性などから国内ではほとんど生産・使用されていません。下の2図からCCAは、1965年以降からどんどん使用され、1995年から急速に使用されなくなっているのが分かります。今後建築物の解体によって今まで使用されてきたCCA処理木材が廃棄物として大量に排出されることが予想されます。

詳しいCCAの成分は、下記になります。
表1に1967年改正のJIS規格「クロム・銅・砒素化合物系防腐剤」(K1554-1967)を示します。
■ 表1JIS規格「クロム・銅・砒素化合物系防腐剤」(K1554-1967)

種類(横)

成分(縦)

1 号

2 号

クロム化合物

K2Cr2O7として%

50~60

CrOとして%

25~29

銅化合物

CuSO4・5H2Oとして%

30~37

CuOとして%

14~37

砒素化合物

AsO5・2H2Oとして%

10~13

H2AsO4として%

10~13

3.その他、現在は規制されている木材の防腐・防蟻処理剤

クレオソート油

クレオソート油には、ベンゾ(a)ピレン等の多環芳香族炭化水素、フェノール等のタール酸類、ピリジン等のタール塩基類など多種類の物質が含まれています。クレオソート油及びそれに含まれる多環芳香族炭化水素のいくつかは、IARC(国際がん研究機関)における発がん性評価で2A(ヒトに対しておそらく発がん性を示す物質)に分類されている。日本では2004年に一部の製品に含まれるジベンゾ[a,h]アントラセン・ベンゾ[a]アントラセン・ベンゾ[a]ピレンの3種が「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」によって有害物質に指定されたため、家庭用防腐剤は指定物質の含有濃度を 10ppm 以下にすること、および家庭用の防腐木材及び防虫木材は 3ppm 以下にすることが定められている。
また、クレオソート油は木材防腐・防虫剤として、古くから電柱や鉄道の枕木に、現在は外構材などの建築材、公園の階段木材、樹木の支柱や垣根などでも使用されいます。

クロルデン類

クロルデン類とは、シロアリ駆除剤として家屋等の木材及び合板に使用された物質です。難分解性等の性状を有するため、1986年9月、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律に基づく第1種特定化学物質に指定され、製造、輸入及び使用等が禁止されています。 化学式C10H6Cl8の淡黄色ないし琥珀色の粘稠液体。
廃棄物として処理される木材にはクロルデン類を含有するものも少なくなく、廃材の再利用においてもクロルデン類の確認が必要になります。

建設リサイクル法で、CCAが注入された木材、クレオソート油、クロルデン類が塗布された木材はそれ以外の部分と、分離、分別し、廃棄物処理施設において適正な処理を行う必要があるとされています。

4.現在の住宅メーカーの防蟻対策は?

メーカー名

シロアリ対策

防蟻処理の保証期間

一条工務店

組み立て前の構造材や断念材を防蟻処理

シロアリ以外も含め最長30年保証
※条件あり

住友林業

ベタ基礎
防蟻防湿フィルムを敷く
薬剤散布

10年目以降は建物周辺に埋めたパイプに薬剤を注入した防蟻処理
シロアリ以外も含めて最長60年保証
※条件あり

ミサワホーム

独自の「無公害防蟻工法」
浴室回りなどの部材にヒバを使用

10年保証
その後は10年ごとの保証延長
※条件あり

セキスイハイム

ベタ基礎
防蟻処理
薬剤散布

10年保証
その後は5年ごとの延長が可能
※条件あり

桧家住宅

木材に防蟻剤を加圧注
ホウ酸塩を含む2種類の防虫剤を使用

5年

タマホーム

基礎パッキン工法
ヒノキ材を使用

10年
※延長には条件あり

三井ホーム

マットスラブ
インサイジング加工および加圧注入等による防腐・防蟻処理

10年保証
その後は10年ごとの保証延長※条件あり

スウェーデンハウス

ホウ酸を使用
土台・床根太には加圧注入材を採用
土壌・基礎には薬剤散布

10年保証
50年間の無料点検システム

さえき

木材加工工場などでは、過去にCCAの加工注入処理等が行なわれていた可能性があります。これらの建材を燃料等して燃やした銭湯などで重金属類が確認されることもあります。

CCAが注入された木材、クレオソート油、クロルデン類が塗布された木材は適切に処理することが必要です。

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