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2023年

銭湯、焼却施設の土壌汚染~ダイオキシンによる土壌汚染~


こんにちは。みなさんはダイオキシンという言葉を聞いたことがあるでしょうか。ダイオキシンとは90年代後半に発がん性の大きい物質としてニュースで取り上げられていたように思います。現在ではそれほどニュースになることはなくりましたが、身の回りからダイオキシンがなくなったというわけではありません。

ダイオキシンの特徴について少し説明します。ダイオキシンは農薬製造の途中段階やプラスチック製品を燃やす際に発生することが確認されています。日本ではダイオキシンの発生の約8割はごみ焼却炉から発生していたとされています。そこで1999年にダイオキシン類対策特別措置法が制定されました。

私が小学生だったころは、学校で出たごみは、校内にある焼却炉で燃やしていました。今はもう使われていないようですが、上記の法律が関係していたのかなぁと思います。ほかにもペットボトルも燃えるごみとして出していたような記憶があります。今ではリサイクル運動も当たり前という意識が高まり、ペットボトルは仕分けされているところがほとんどだと思います。プラスチック製品と燃えるごみを分別しているのは、ダイオキシンを発生させないためとも考えられますね。

ダイオキシンの毒性についていえば、発がん性だけではなく、催奇形性があると言われています。催奇形性とは、新生児に奇形をもたらす性質です。ベトナム戦争時に撒かれた枯葉剤にダイオキシンが含まれており、その影響で、現地の方や被爆してしまったアメリカ兵の新生児に神経障害や先天性口蓋裂の割合が高くなってしまっているということが報告されています。

実際にマウスなどの動物実験ではダイオキシンによって催奇形性がみられるという報告がありますが、人への影響はまだ解明されていません。というか人体実験をするわけにはいかないので、解明できないという方が正しいようです。

日本ではダイオキシン類特別措置法により、ダイオキシンの発生を抑制することで、空気中のダイオキシンを減らすことができました。同様に土壌に飛散する量も減少していると考えられます。しかし、焼却施設がある施設や、ドラム缶や一斗缶で野焼きをしている場所ではダイオキシンが検出されます。また過去に燃えがらを埋め立てていた場所でもダイオキシンが残存しているケースがあります。

土壌汚染対策法では、ダイオキシンについては明言されていませんが、ダイオキシンについて大気、水質、土壌に関して環境基準が定められています。土地の利用状況を調査する際に、ゴミを焼却処分していた等の履歴があれば、ダイオキシンについても調査をすることが必要です。

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余談ではありますが、令和2年度に環境省が全国の土壌を対象に行ったダイオキシン類調査によると、一般的な環境における土壌のダイオキシン類含有量平均は1.9pg-TEQ/g、ダイオキシン類発生源の周辺環境における土壌のダイオキシン類含有量平均は8.0pg-TEQ/gとなっており、土壌含有量の環境基準値は1,000pg-TEQ/gなので、基準値から見ればかなり低い値ではあります。

しかしながら、本来の正常な土壌では0.001pg-TEQ/g程度であること多く、このことから、たとえ環境基準を下回っていても、必ずしも安心できるとは限らないと言えます。

とはいえ、環境基準を下回っていれば一般的な残土として処分が可能なうえ、ダイオキシン類は深度方向に拡散しにくい性質があるため、表層土壌を入れ替えるだけでも土壌浄化効果は期待できます。(2023年2月16日追記)

■参考:令和2年度ダイオキシン類に係る環境調査結果(環境省)

酒井

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売地

ダイオキシンに限らず、土壌汚染は自分だけではなく、子供に影響が出てしまう問題です。まぁいいかで済ましてしまっては、のちのち大変な問題となります。個人、法人限らず、土地を取得する際には土壌汚染調査を行うことをお勧めいたします。

土壌汚染調査のことで、気になること、わからないことがありましたら、
是非ジオリゾームにご相談ください。

森上

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薪や重油が対象となる?~銭湯などの土壌汚染調査~(2019年8月9日)

日差しが日に日に増している今日この頃ですが、皆さん熱中症などは大丈夫でしょうか。こんな熱い日には汗をさっぱりと流したいところですね。

さて、今日は銭湯などの入浴施設での土壌汚染調査についてお話致します。銭湯なんかで土壌汚染が有り得るのか?というとことなのですが、源泉かけ流しや循環温泉などは関係ありません。あしからず・・・。温泉や銭湯等の施設で調査を行う際には、重油や薪の使用の有無などが関係してきます

銭湯などでは古くは薪を使って加熱していたところもありますし、近年では基本的には重油を使用されているケースがほとんどかと思います。

油

重油を使用している場合には油臭油膜の調査を行い、油汚染の範囲を特定することとなります。重油を使用していたからと言って絶対に油汚染が有るわけではないので、ボイラー付近の土壌や重油の保管を行っていた場所の土を採取し、油の臭いや、油の膜が水に浮くかなどを検査して終了となるケースがほとんどですね。なかにはこぼしてしまったり漏洩事故が・・・という履歴があると、土を掘り上げた段階ですごい臭いがする場合もあります。

土が油で汚染されてしまうと、地下水への影響が懸念されます。もちろん温泉を引き上げるくらい深い場所まで到達することはありませんが、重油は水より密度が低く、浮いてしまいます。タンカーの重油漏れ事故などが起こると、海水に浮いているのと同じ現象が、地下水でも起こります。

重油が地下水まで到達してしまうと地下水の流れによって対処ができないところまで広がってしまいます。下流側に地下水を生活用水として使用している地域があれば油まみれになってしまいますし、健康被害になりえる可能性がありますね。

次に薪を使用していた場合ですが、薪自体に土壌汚染の可能性があるわけではありません。基本的には伐採した生木を乾燥させたものを使用しているケースが多いように思います。薪自体は土壌汚染となる物質含んでおりませんが、問題になるのは燃えカスや灰です。

火

この中にはダイオキシンなどが含まれている場合があります。小学生の頃、掃除で出たごみや古い教科書などは学校の焼却場で処分をしていました。その時に問題となったのがダイオキシンです。ダイオキシンは焼却灰などと同じように広がってしまうので、煙突周辺や焼却灰を廃棄していた場所などで調査を行うこととなります。そして土壌汚染調査とは違い、表層から5cmの土壌を採取して、ダイオキシンの濃度が基準を満たしているかを調査します。

ジオリゾームではお客様の目的に応じた調査を提案させていただきます。
土壌汚染のことで気になることは、どんなことでも構いません。
是非ジオリゾームにご相談下さい。

森上

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