グリホサート除草剤 は、安全?土壌汚染はある?

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2026年

グリホサート除草剤 は、安全?土壌汚染はある?


つっちー

グリホサート除草剤って、安全なの?っていうお問い合わせよくいただきますね。

たまき

そうですね。まず、グリホサート除草剤は土壌汚染物質(特定有害物質)ではありません。また、ダイオキシンも含有されていません。その他の面の安全性についても確認していきます。

1.グリホサート とは?

グリホサート(N-(ホスホノメチル)グリシン。分子式C3H8NO5P)は,1970年に米国の企業モンサントが開発した除草剤のラウンドアップ(商品名)の有効成分です。
グリホサートには全ての植物の成長に必要なアミノ酸生成を阻害する働きがあるために,どんな植物でも枯らしてしまう非選択性の除草剤です。
グリホサートは植物のシキミ酸経路を阻害し、芳香族アミノ酸合成をストップさせ枯死させます

わが国では,グリホサートは1980年に農薬登録されて以来,農業,芝生,園芸などの目的で使用され,その使用量が増加し続けている。近年グリホサートの大量使用によって耐性雑草が世界的に広がってしまうという懸念が生じており,今後も農薬散布が続けば,悪循環に陥ることが指摘されている。

特に,欧米ではグリホサートは収穫前後(但し,わが国では,ポストハーベスト※1の使用は禁止されている)に散布されていることから,グリホサートが食品中に残留する可能性が高まると考えられているために,危険度が高い農薬とされています。

グリホサートは,オクタノール/水分配係数が低く,水溶解度が高いことがうかがえることから,グリホサートは生物濃縮性がそれほど高くないと考えられる。
また,蒸気圧が低いために気化しにづらく,大気汚染は少ないものと考えられているが、環境中の残留や毒性への懸念が議論されています。

※1 ポストハーベスト(ポストハーベスト農薬)とは、収穫(ハーベスト)した後の農産物(果物・穀物・野菜)に、輸送中や保存時の防カビ・防虫・発芽防止を目的として散布・処理される農薬のこと。主に輸入農産物に使用され、日本では認可されていないが、輸入食品では一般的な処理技術。
日本国内では農薬としての使用は原則認められていないが、輸入食品に対しては「食品添加物」として基準値が定められ、その範囲内であれば輸入が認められている。

2.グリホサート が体内にもたらす影響は? … 国際機関や諸外国・日本の見解 …

グリホサートは発がん性や内分泌攪乱性の疑いが指摘されており,ヒトおよび生態系への安全性や影響という点で疑問が高まっています。
グリホサートはヒトに対しては安全であると宣伝されてきたが,急性毒性の症例が一部の地域で報告されています。

1)国際ガン研究機関(IARC) 2015年3月の報告

除草剤グリホサートおよびグリホサート製剤について精査した結果,ヒトに対して「恐らく発がん性がある」とするグループ2Aに位置づけています。2Aは五段階のうち危険性が高い方から二番目のランク。

たまき

グリホサート以外に、グループ2Aに位置付けられているものは、赤肉(豚・牛など)、加工肉(ハム・ソーセージ等ですので、それらと同じ位置づけとなります

IARC は発がん性ありとした根拠となる動物実験や疫学論文などを多数まとめてモノグラフを公表している。
多数の疫学研究を解析した結果より,グリホサート製剤曝露による発がんの可能性があり,特に非ホジキンリンパ腫で相関があるという。

また、動物実験では,グリホサートまたはグリホサート製剤の長期投与により腎臓がん,血管肉腫,悪性リンパ腫などが観察され,細胞レベルの実験からはDNAの損傷も報告されている。さらに,グリホサートの主要代謝物質AMPAも細胞毒性やDNAへの影響が報告されています。

2)国際連合食糧農業機関/世界保健機関・合同残留農薬専門家会議 2016年3月の報告

グリホサートについて,現在の食事からの曝露では恐らく発がん性はないだろうと発表。

3)欧州食品安全機関(EFSA)や米国の環境保護庁(EPA)もグリホサートの発がん性を否定している。

4)日本での見解

日本では2016年7月に食品安全委員会がグリホサートの農薬評価書で,発がん性は認められなかったとしています。

2017年に穀物等33品目は残留基準値が緩和されています。(小麦6倍、そば150倍、大豆50倍など)。一方で、きのこ・インゲン・えんどう豆・肉類などの35品目は厳格化されています。

わが国の主な野菜等のグリホサート残留基準値の改正前後の値

食品名 改正前 改正後 変化
小麦 5 30 6倍
ひまわり 0.1 40 400倍
そば 0.2 30 150倍
ゴマ 0.2 40 200倍
サトウキビ 2 2
トウモロコシ 1 5 5倍
綿実 10 40 4倍
大豆 20 20
甜菜 0.2 15 75倍
小豆類 0.2 10 50倍

註:残留基準値を2017年12月25日に大幅緩和。基準値の単位:ppm

5)諸外国の規制の見解のまとめ

1.欧州(EU) フランス、ドイツ、オーストリア、チェコなど一部の国では、公共の場での使用禁止や、家庭向け販売の制限が行われている。
2.アメリカ: 安全性が認められており、農業用として広く使用されている。ただし、発がん性に関する裁判・訴訟リスクを受け、製造元のバイエル社は2023年に住宅用の「ラウンドアップ」販売を終了した。
3.その他の国・地域: ニュージーランド、中国、韓国、ブラジルなどでは農業用として広く使われている。スリランカなど過去に輸入禁止・制限を設けた国も、その後方針転換しているケースがある。
4.規制の傾向: 一部の国や自治体で使用が禁止されている例は、健康上の理由だけでなく、環境配慮や景観維持の観点から「化学農薬全般」を規制する流れの一環である場

6)国際ガン研究機関(IARC)と諸外国とで見解が分かれた理由

その理由の一つとして,IARCがグリホサート製剤(ラウンドアップ)のもたらす健康影響も評価したのに対し,欧州食品安全機関(EFSA)などはグリホサート単独での影響だけを評価した点にある。

農薬原体(グリホサート)と農薬製剤(ラウンドアップ)の毒性を比較した研究では,農薬製剤の毒性が約100倍も高いことが明らかとなっている。

農薬製剤には多種類の添加剤が含まれており,ラウンドアップにはPOEA(ポリオキシエチレンアミン)という非イオン系界面活性剤が添加剤として使用されている。POEAには強い細胞毒性が報告されている。

7)グリホサートを原料として使用している除草剤・ラウンドアップ®マックスロードを製造している会社の見解

近年、ラウンドアップやその有効成分であるグリホサートの安全性に関する様々な議論がありますが、除草剤ラウンドアップ®マックスロード製品は安全性について、継続的かつ厳正な審査を受け、使用を認可されています。

事実として、ラウンドアップ®マックスロード製品は日本国内において農林水産省の登録を取得しています。そのプロセスでは当然ながら多くの安全性試験がなされ、様々な項目について評価がなされています。

またラウンドアップ®マックスロード製品の有効成分であるグリホサートも、日本国内のみならず、アメリカ、EU、カナダ゙、オーストラリア、ニュージーランドなどの世界各国の規制当局も安全性を評価しております。また、国際的な評価機関であるFAO/WHO合同残留農薬専門家会議(JMPR)でも同様に安全性が評価されています。

詳しくは、ラウンドアップ グリホサートのHPをご覧ください。

3.グリホサート の土壌中での影響など

1)グリホサートの平均残留期間は?

ラウンドアップのWEBサイトでは、「約3~21日で半減、やがて消失します。」と紹介されています。

他の文献では、30日~60日と紹介されているものもあります。

2)グリホサートが土壌で分解する仕組み

グリホサートは主に土壌中の微生物による分解によって分解され、土壌微生物がそれをより小さな非除草性の化合物に代謝します。

主な分解経路は、細菌と真菌がグリホサートを アミノメチルホスホン酸(AMPA) さらに二酸化炭素、水、無機リン酸に分解されます。

3)グリホサートはダイオキシン類は含まれていない?

グリホサート=枯葉剤という風評がありますが、グリホサートにダイオキシン類は含まれていません。製造過程でも発生することはありません。

たまき

グリホサート除草剤は土壌汚染物質(特定有害物質)ではありません。また、ダイオキシンも含有されていません。安全性については、定められた使用方法、量においては担保されています。
それ以上の安全については、正しい情報を確認のうえご判断いただくのがいいかと思います。

つっちー

農薬類のなかで、特定有害物質に該当する農薬類や、田畑の土壌汚染調査についてもまとめているので参考になさってください。ご不明な点はお気軽にご相談ください


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